クリスマスが終わります。(笑)/カンデラリアの日(Día de la Candelaria)

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

クリスマスが終わります。(笑)

早いものでもう2月ですね~。

 

注:
キリスト教に関わる内容を含みます。
ここでは今日の“一般的な”日本の習慣を元に書いております。
信者の方にご納得頂けない記述がある可能性があります。
心配な方はまた明日訪問ください。

 

クリスマスってもう先々月の話です。

日本のクリスマスは12月の25日だけ。

 

その前でも後でもなく、

その1日だけ。

 

それは

「日本のクリスマスは宗教・伝統的なそれとはかけ離れたものだから」

ってことはクリスマス前に書いたと思います。

 

日本独自のスタイルを確立した日本的習慣ですね。

(☝日本はいろんな所でガラパゴス化しやすいんです)

 

メキシコや欧米のそれのように

宗教的な意味合いなどなく、

「娯楽」の一つでしかありません。

 

つまり、

週末に河原でバーべキューするのと同じ。(笑)

 

何かのコラムに、

「否定しても仕方ないから日本らしい祝い方を続けるべき」

と書いてありました。

でも端から「何も祝っていない」じゃないですか。(苦笑)

 

そもそも「日本式クリスマス」というのは、

どうも明治中頃以降から庶民レベルで定着し始めたようですね。

 

以降、大人が騒ぎたい、子供がプレゼントを楽しみにする日、

そして80年代からは何故か「恋人と過ごす日」となっているようです。

 

その根幹には、

欧米を見習いたいという庶民の気持ちがあったようです。

 

サンタクロースが日本の新聞に出始めたのは1906年。

メキシコのそれと同じ頃。

 

キリストの質素なイメージとは真逆の、

あの物質と飽食の象徴ともとれる恰幅の良いサンタです。(苦笑)

 

そんな不思議な「日本式クリスマス」。

そんな風に日本的に考えると今日の内容はよく分からないでしょう。

だって、もうプレゼントは無ければロマンチックでもないから。

 

2月2日のメキシコは、

「カンデラリアの日」と呼ばれています。

 

この日は、

12月16日のポサダから続くクリスマスに関わる一連の習慣が、

終わる日です。

 

なんで2月2日なのかというと・・・

この日はキリストの生誕から40日だから。

 

この40日って何かというと・・・

キリストが生まれた時、

ユダヤの習慣(当時はキリスト教はなかった)として子供の誕生後40日間は、

子を産んだ女性、つまり血は不潔なものとされていたのです。

 

産後の女性も回復し、“血”もなくなり、

はれて子供の誕生を寺院で“報告”するという習慣がありました。

 

それをキリストの母マリアが行ったわけです。

それが現代の2月2日。

 

ヨーロッパでもこの習慣は今でも祝われているようですが、

メキシコのそれとは違います。

違いは後述します。

 

そもそも「カンデラリア」の意味は、

ロウソク、「光」です。

光は「誕生」を意味します。

 

「カンデラリアの日」、

つまり「光(誕生)の日」、

だれの?キリストです。

 

それで、

この日に何をするのかというと・・・

パーティー?(笑)

ん~酒盛りはしません。(苦笑)

その代わりに

これ☟を食べます。

 

なんでしょう?

タコス?チラキレス?ケサディジャス?

分かった方、もうメキシコ通認定です。(笑)

 

タマル(Tamal)ですね。

右はアトレです。

(説明はこちら☟)

【アトレ】キオテ通信

 

一方で、ただ食べるだけじゃないんです。

多くの人はタマルを貰います。(笑)

一部の人はあげます。(笑笑)

 

その一部の人達というのが、

1月6日のロスカ・デ・レジェス(楕円のパン)で、

(☟コレ)

小さなキリストの人形が“出てしまった”人達。

(まだ読まれていない方はこちらをどうぞ☟)

【レジェスマゴス・前編】キオテ通信 【レジェスマゴス・後編】キオテ通信

 

本来は縁起のいいものなんですが、

一緒にパンを食べた同僚や友達、家族の分のタマルを作るか買うなどして、

皆にご馳走しないと「いけない」んです。(苦笑)

 

それでなんでタマルなのかと言うと・・・

布教を目的に渡来したスペイン人が、

現地住民にどうにかしてキリスト教化をしようとした時、

メソアメリカ(現在のメキシコ)で、

この時期に(1月末ぐら)に行われていた、

「雨乞いの儀式」を使った(言い換えれば悪用した)のです。

 

この雨乞いの儀式では、

小さな子供を雨の神トラロックに捧げる習慣がありました。

メキシコシティ東部にあるトラロック山山頂に、

子供を担いで登ったのです。

その途中に子供を泣かせる(涙=水)のですが、

これは豊富な水(雨)を祈願する為です。

 

この儀式に関わる行事にスペイン人達は子供のキリストの絵などを持ち込み、

生贄となる子供と重ねて、精神を征服していったのです。

 

さらに、この習慣では特製タマルを食べていました。

何が特製なのかというと・・・

具材が薬草のような苦い植物だったようです。

一種の「苦行」と考えられていて、現在も一部の地域で食されています。

 

いかがでしょう。

生まれてから40日後、

ようやく赤子のキリストをお披露目でき、

出産への準備(ポサダ)、

誕生(クリスマス)、

誕生のお祝い(レジェエス・マゴス)、

お披露目(カンデラリア)

という一連の行事が終わったのです。

 

2月2日の意味、

タマルを食べる習慣の意味、

ヨーロッパではタマルは食べず、異なる理由、

お分かり頂けましたでしょうか~(笑)

 

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