メキシコのサンタ、レジェス・マゴスの話・後編

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

メキシコのサンタクロース、
レジェス・マゴスの話・後編

☝行きつけのパン屋のロスカ•デ•レジェス(Rosca de Reyes)。ここでは全部手作りです。

 

前編はこちら~

【レジェス・マゴス 前編】キオテ通信

 

この日は、家族、友達、職場の人達と、

ロスカ•デ•レジェスというパンを食べるという話でした。

基本5、60センチの楕円形です。

 

自分が好きな大きさで一切れを切り取るのですが、

その中に人形が入っている場合があります。

子供のキリストです。

☟コレ。

文字通りパンの中に「隠されている」のですが、

これはヘロデ王の殺害から逃れる為に隠されているのです。

 

そのパンを切るナイフはというと、

ヘロデ王という事ですね。

 

この習慣は1311年頃にフランスで生まれたとされています。

フランスからスペインへ、

スペインからメキシコへ伝わったという説があります。

1311年て、

まだメシカ(アステカ)帝国ができる前の年代です。

ヨーロッパはローマ帝国時代でした。

 

それでそのパンの中から現れる「人形」なんですが、

いつからキリストの人形をパンに隠すようになったのかは不明なんです。

 

というのも、

元々はソラマメやジャムだったらしいんです。(笑)

 

「大当たり」すると何が起こるか。

 

2月2日のカンデラリアの日(Dia de Candelaria)に、

キリストの生誕を教会で「報告」する義務がありました。

 

しかも!

その後には自宅で人を招いてパーティーをしないといけなかったようです。(苦笑)

 

本来はキリストの誕生というメ・デ・タ・イことなのにも関わらず、

いろいろ面倒な上、

パーティーでは多額の出費を強いられます。

 

だから人にとっては「ソラマメでた!」と言わずに、

知らん顔をして食べてしまっていたとか。

 

今度はそれを阻止しようと、

「賢い」人が、(苦笑)

磁器製のキリストの人形にしたようです。

 

で、

その磁器製のキリスト人形とうのがメイド・イン・ジャパンだったとか。

 

それでもそれを飲み込む人が絶えなかったということですから、

よっぽど「嫌な習慣」だったのでしょうね。(苦笑)

 

磁器なので食べられない、

というより、

「消化できない」ですね。(笑)

 

現代では磁器製ではなく、

プラスチック製に変わっています。

 

現代ではそんな残酷すぎる習慣はない!?と思いますが、

形を変えて現存しています。(笑)

 

キリスト人形が当たってしまった人は、

カンデラリアの日に、

参加者数分のタマル(メキシコのトウモロコシ料理)を買わないといけないというルールがあります。

 

これを知らなかった僕は、

初年で当たってしまい、

代金を請求された時にはガチでキレそうになりました。(苦笑)

キリスト教徒じゃないのに。

 

だから飲み込む人の気持ちはよくわかります。(笑)

 

でも、

当たった人はその年一年は幸運の年になるようです。

 

この2月2日をもって、

12月16日のポサダから続いたクリスマス関連のイベントは終わります。

 

とても長いので、

パーティマラソンなんて形容されることも。

 

サンタとアメリカの悪口が

思いのほか長引いてしまい、(苦笑)

長編になってしまいましたが、

クリスマス一つとっても、

メキシコではこんなに大がかりなんです。(笑)

 

1月6日を持ちまして、

クリスマスツリーを片付けます。

今日が最後の夜ですね。

☟拙宅のツリーとロスカのパンです。(写真は嫁に送ってもらいました・笑)

 

ただのロマンチックディナーとサンタのプレゼントだけではないのです~

 

#MexicoCentralTours

【キオテ通信】バックナンバーもどうぞ