道で見かけた謎のロバの正体。（笑）
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育児期間中につき、
投稿が断続的になっております～。
落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。
これもあの習慣につながっているんですね～。
ちょっとバタバタしていて、
昨日投稿できませんでした～。
ちょっと用があって、
木曜日に自宅から3キロぐらいのところにある目的地まで歩いて行ったんです。
すると道端のおばさんが、
ロバか馬と思われる小物？を売っていたんです。
実は昨日（16日木曜日）は、
あることの祝日だったんですね～。
「だったんですね～」って、
僕、この日を知らなかったんです。（沈）
祝日といってもお休みではなくて、
ま、伝統として受け継がれていというもの。
何の祝日なのかというと、
Jueves de Corpus Christi、
メキシコでは「ラバの日」と呼ばれている日です。
宗教（カトリック）的な祝日でして、
ヨーロッパなどではCorpus Christiと呼ばれています。
Corpusはラテン語で体、
Christiは同じくラテン語でキリスト、
という意味。
これにJueves＝木曜日をつけて、
「キリストさんのお体の木曜日」と直訳できます。
キリストさんの復活祭の2か月後の木曜日に行われる行事で、
元の元は1208年からある習慣です。
キリストさんの復活祭については4月にも書きましたが、
金曜日が処刑されてしまった日。
その前日が聖なる木曜日といって、
ダヴィンチさんの壁画「最後の晩餐」でも知られる、
キリストさんと12人の使徒との夕食会が行われた、
ということはご存じの方も多いと思います。
そこで、
「パンはキリストさんの体、葡萄酒は血」になるわけですが、
この「ラバの日」というのは、
この出来事を祝うというもの。
キリストさんの「パンと葡萄酒」というのは、
昨日のこの習慣だけではなく、
カトリック教会のミサでも見ることができます。
ミサの最後に、
信者が牧師さんからお煎餅のようなものを口に入れてもらいます。
「お煎餅」というと不謹慎なのかもしれませんが、（苦笑）
日本語の名称を知らないのでご容赦下さい。
スペイン語ではオブレアと一般的に呼ばれています。
このお煎餅というかオブレアがパン、
つまりキリストさんのお体、
盃が葡萄酒、
つまりキリストさんの血です。
この「儀式」をeucaristías と呼ばれていて、
日本語に訳すと聖餐（せいさん）というもの。
このeucaristías（聖餐）を非常に敬うある女性がベルギーにいたんです。
フアナさんという方で、
この方がこの聖餐について何も祝われないではないか！
ということで始めたのがこの「ラバの日」の基の習慣。
正式には1246年に教会によって正式に祝われることになるのですが、
メキシコではもちろん大航海時代にスペイン人が今日メキシコがある、
アメリカ大陸に上陸してからの習慣。
で、なんでこれが「ラバ」なのかというと、
この祝賀行事に遠方からも人が来ていたのです。
手ぶらで来るわけにはいきませんので、
食料を始め、
今でいう税金の一種である品々、
木材などをラバに括り付けて旅をしていました。
ここから、
「ラバの日」という呼称が付けられたのです。
年末からキリストさんの生誕を祝う一連の行事、
ポサダ、
クリスマス、
東方の三博士（レジェス・マゴス）、
カンデアリア祭が2月2日に終わり、
今度は「灰の水曜日」、
復活祭（イースター）と続き、
この「ラバの日」を迎えるカトリックの年中行事。
宗教、とりわけキリスト教に全く興味がなかった僕ですが、
メキシコの歴史とも紐づいているので、
宗教的な事柄も自動的に知ることになるところがまた面白い。
興味がなくても一度触れておくとですね、
後々歴史的な場所に行ったときに、
現代の習慣ともくっつくことがあって、
その時に腑に落ちるというか、
「あー、そういうことね」て妙に理解度が深まるのです。
はい、てなわけで、
たぶん多くのメキシコの人、
多くのカトリックの人も知らない、
「ラバの日」の始まりについてでした～。（笑）
ではまた。
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