マリアチの話・前編

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

マリアチ。

今や知る人ぞ知る?

メキシコを象徴する音楽グループです。

 

マリアッチというよりも、

マリアチ(Mariachi)ですね。

 

マリアチという名称は知らなくても、

大きな帽子を被り、

独特な衣装に身をつつみ、

大人数でギターやバイオリン、

ラッパ、歌で、

聴衆を魅了する音楽隊と言えば、

なんとなく思い出せるのではないでしょうか。

これまでにも、

マリアチが奏でる名曲の数々をご紹介して来ました。

 

氷川きよしファンの方でしたらご覧になられた方も多いでしょう、

これ☟(苦笑)

べつに何の衣装を使おうが、

何を歌おうがその人の勝手なのですが、

マリアチと名付けてしまうと誤解が生まれ兼ねないですね。(苦笑)

 

これと同じような現象は、

外国におけるスシのようなものだと思います。

 

外国で外国人によって作られる、

寿司に似ても似つかないスシという料理。

 

日本の人が外国でスシを頼んだら、

「こんなの寿司じゃねぇ」

と驚愕するのと同じようなことです。(苦笑)

 

メキシコの人は国外のタコスに驚愕するそうですが、

このジャパニーズ・マリアチにも驚愕していました。(苦笑)

あからさまに言葉には出しませんが、

内心「なめんな」と思われたことでしょう。

 

僕はべつにアンチ氷川きよしさんじゃないですよ。

むしろ僕ぐらいの年代で日本の演歌を広めていると点で、

とても素晴らしいエンターテイナーだと思っています。

 

でもです。

このマリアチだけに関して言えば、

僕も「なめんな」と思いました。(苦笑)

 

他人の文化財を使うのであれば、

もう少し知るべき、

ということです。

 

それで、

そのマリアチって何かというと・・・

 

メキシコの伝統音楽の一つのジャンルであり、

それを奏でる音楽グループで、

今日のメキシコ文化の礎の一部を成すものです。

 

ユネスコの世界無形文化遺産にも認定されています。

 

マリアチが奏でる音楽と、

それがつくりだす雰囲気そのものがザ・メキシコなので、

僕はほぼ必ずお客様におススメさせて頂いています。(笑)

 

というのも、

日本行きの飛行機が出るのが深夜ですので、

その直前までマリアチのレストラン&バーで、

メキシコでのご滞在最後のひと時を、

メキシコ度マックスで過ごして頂き、

メキシコに酔いしれながら飛行に乗って頂くのにうってつけなんです。

 

日本でいう演歌のような位置づけなんですが、

老若男女問わず、

誰でも知っていて歌える曲が多いというのも、

この歌謡文化を特徴づけていると思います。

☟メキシコ歌謡界のドン、ヴィセンテ・フェルナンデスさんの現役最後のコンサート(2016年)
マラドーナがゴッドハンドと5人抜ドリブルで活躍したアステカスタジアムにて。

女性の歌手はいないわけではないのですが、

大概は男性で、

その歌詞も恋愛の嘆きだとか

メキシコの女性に関するものが多く、(苦笑)

あとは自分の生まれ故郷だったり、

メキシコそのものだったり、

いろいろです。

 

メキシコシティにもマリアチで有名な場所があります。

ガイドブックなどで、

ガリバルディ広場と紹介されている場所です。

そこ以外でも聞けないことはないですが、

旅行者向けのレストラン・バーで、

マリアチを含めたものをショーとして行う場所があります。

 

そんなマリアチですが、

メキシコ全土、

どこでも聞けるかと言ったら

そういうわけではないです。

 

上述のように、

今日ではガリバルディ広場も首都メキシコシティにありますが、

元はというと、

メキシコ中西部、太平洋側が発祥なのです。

 

これも遺跡やピラミッドと同じで、

ある日に

「じゃ、今日マリアチが生まれました」

と始まったのではないんですね。

 

中西部のメソアメリカに端を発する文化や地域の音楽や服飾の習慣が

混ざって混ざって出来上がったのが、

今日我々が見聞きすることができる「マリアチ」なのです。

 

その歴史とは・・・

 

また次回にぃ~ (笑)

 

#MexicoCentralTours

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