メキシコ料理の王様モレの意外な裏話。

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メキシコ在住16年目、

「メキシコの素顔を世界に!をモットーに、

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いつかまた戻ってきたくなるメキシコ旅行を提供しています、

公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

メキシコ料理の王様モレの意外な裏話。

☝☝☝プエブラのベラクルス側のモレ

 

メキシコ料理で頭に思い浮かぶものはまずタコスでしょう。

 

イメージできない方も多くいらっしゃると思いますが、

ご心配なく。

 

むしろなんちゃってで、

「美味しくない」メキシコを料理を食べられていると、

「もうメキシコ料理なんてイヤ!」

と思われているもったいない人たちが多いのも事実としてあると思います。

 

その「メキシコ料理」にもイロイロあります。

タコスやとうもろこし料理だけはありません。

 

日本食の代表各といえば、

寿司を筆頭に、

和中華と言っても、

もはや日本食として認知されているといっても過言ではないラーメン、

根っこは日本でなくてもB級グルメの第一人者のカレー、

などなど

いろんな日本食が頭に思い浮かびます。

 

メキシコはというと、

タコス、ブリト(メキシコ料理ではない)、、、

が広く認知されていると思います。

 

コロナが終わってメキシコにいらして頂いた際にはぜひ、

モレ(Mole)をお召し上がり頂きたいんです。

 

ガイドブックなんかにモーレって書いてあったりますが、

モレですね。

☝☝☝これはピピアン(Papain)といってカボチャの種ベースのモレ。
黄色い色が特徴。

 

強いて言えばですが、

見た目や色んな材料を混ぜて作る点では、

カレーに似ていると言える料理ですね。

 

味は甘い風味が特徴です。

 

モレはメキシコでは家庭料理であると同時に、

お祭りなど祝い事の時にも出される特別な料理です。

 

この料理は歴史が長く、

少なくても500年前のメソアメリカ時代に、

メシカ(アステカ)帝国の皇帝モクテスマに、

Totolin patzcalmollo

(トトリン パツカルモジョ)

という料理をだしていたという記録があります。

 

今でこそお母さんが腕を振るって作る家庭料理の代表格ですが、

昔は貴族の料理だったのです。

 

この記述はヌエバ・エスパーニャ時代に

カトリック教会のフランシスカ修道士として、

ヌエバ・エスパーニャに送り込まれたスペイン人のサグン、

(本名:Bernardino Sahagun)

によって書かれた歴史書、

Historia general de las cosas de la Nueva Españaに、

モレに関する最初の記述が出てきます。

☝☝☝サグン

 

ちなみにモレ=Moleの語源は、

ナワトル語のMulli

 

Mulliとはサルサ(ソース)の意味。

 

そして、スペイン語にMolerという単語があります。

“挽く”という意味です。

 

つまり、

Mulli(ソース)の原材料は、

Metate (メタテ)という調理器具で、

Moler(挽く)されて作られていたのです。(当然)

 

偶然にもナワトル語とスペイン語が発音だけでなく、

根本的な意味まで似ていたことから、

最終的にモレ(Mole)と呼ばれるようになったわけです。

☝☝☝オルメカ文化のラ・ベンタ(La Venta)から出土された、
推定紀元前1750年頃メタテ。これで材料をすり潰すんです。

メキシコの観光ガイド岩﨑功がチョコレートを作っている

☝☝☝こんな風に押さえつけながら前後に動かす。
これが結構キツイ。石の擂り棒が重いのなんの。

 

ヌエバ・エスパーニャ時代には、

様々なMoleが誕生しました。

Totolmole(七面鳥のモレ)

Clemole(スープ系)

Ayomole(カボチャベース)

Chilmole(ユカタン地方の名物Relleno Negro)

Huaxmole(ひょうたん入り)

などなど。

 

そして現在でも存在しているのです!

 

特にユカタン名物のChilmole

またはRelleno Negroは、

僕のグルメの記憶の中でもインパクトが強い料理です。

スモーキーな風味が特徴でウマイんです。

☝☝☝Chilmole別名Relleno Negro
肉は七面鳥

 

ワカモレってご存知ですよね?

日本でも人気が高いとおもいます。

あの緑色のアボカドソースです。

☝☝☝グァカモレ(ワカモレ)とトトポ
メキシコの酒の肴の定番

 

アボカドにチリを混ぜてすり潰したものを、

Ahuacatlmulliと呼んでいました。

アボカドはスペイン語でアグァカテ(Aguacate)。

Mulli=Mole=Salsa(ソース)を語尾に付けて、

グァカモレ(Guacamole)なんです。

 

ということで、

メキシコの人もあまり知らない、

結構コアなモレの話でした。(苦笑)

 

地域によって違う味付けが特徴です。

いろんな所でお楽しみ下さい~(笑)

 

モレを一から作ってみたい方、

ぜひぜひチャレンジしてみて下さい。(笑)

もちろん弊社でお料理体験承ります!

 

ではでは~

 

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