メキシコのお葬式とお墓事情。

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メキシコのお別れの習慣。

 

ぜんぜん一般的な観光とは関係ないですが、

メキシコの習慣の一つとしてご紹介します。

 

というか、

こういう事を知るのも僕は“観光”で大切な要素だと思っているんです。

 

「死者の日」にはハロウィンと勘違いした観光客は

見ず知らずの人のお墓にドカドカ行くんですから、

日常のお墓を少し見させて頂いても全然おかしな話ではないと思っています。

 

むしろその国、土地の死に関わる習慣を知るって、

その文化を知る上でとっても大事なことです。

 

メキシコの家族は、

僕の母親の葬儀に列席しました。

普通その国に家族でもいない限りできない貴重な“経験”です。

 

もちろん観光しに行ったわけではないのですが、

日本の葬儀の形はメキシコのカトリックのそれとは全く異なるもの。

 

僕は日本に行く外国人には、

ぜひお墓を見てもらいたいと思っています。

 

死にまつわる考え方や故人の送り方、

お寺の経済や仕組みなど、

日本人の精神や生活の根幹部分を成す要素が詰まっているからです。

 

冠婚葬祭はどこの国や地域にいってもある、

重要な行事の一つですね。

 

無論メキシコも例外でなく。

 

結婚式はテレビや映画でも出たりするので、

容易に想像がつくと思います。(笑)

 

結婚式は、

まず規模がバカデカい。(笑)

 

ちょっとした日本の町内会のお祭りよりも大人数の事も。

見栄っ張りでただ単に大人数を集める人もいますが、

それに加えてこちらは必ずダンスタイムがあるので、

必然的に男女のペアで招待するのが通例なのです。

 

役所広司さんとブラッド・ピッドが出演する

「バベル」という映画がありますが、

そこに少しだけメキシコのパーティーの様子が出ています。

 

北の方の街なので、

僕が住む中部の様子とはちょっと違いますが。

賑やかさは同じです。(笑)

 

知っていても知らなくても相方さんを呼ぶので、

そこでグッと人数が増えて、

総勢300人とか500人とか。

僕らはそこまでしたくなかったので、

絞りに絞ったのですが、

それでも100人。

 

でもサルサのバンドも呼んだりして、

たった100人でもスゴク賑やかでした。(笑)

 

一方のお葬式。

 

亡くなると直ぐに棺屋さんが来て、

遺体を実家や葬儀場に運びます。

 

そこで一日遺体を安置、

その間にVelacion(ヴェラスィオン)というお祈りの時間があります。

 

その翌日に埋葬し、

さらにその翌日から10日間に渡って

Rosario(ロサリオ)というお祈りの期間があります。

 

仏教の四十九日に似ている部分もあります。

 

カトリックでは祈ることにより魂が救われると考えられています。

キリストの審判が下され、

良いおこないをして逝った故人は天国に行き、

その逆は地獄に送られると信じられています。

 

故人がちゃんと天国に行けるよう、

Rosarioでお祈りをします。

 

こちらはお墓事情が悪く、

地域によっては地中に掘った穴への“土葬”ではなく、

学校の下駄箱のデカいバージョンの、

4段ぐらいの棚になっていて、

そこに棺を入れ、

コンクリートとブロックで蓋をします。

☝☝☝これが棺が納められている“棚”。
家庭によってはガラスを付けたり、
花などを置く為の小棚を付けたりします。

 

コンクリートで蓋をする際、

20分ぐらい時間が掛かるのですが、

その間、

個人が好きだった曲などをトリオなどに弾いてもらい、

参列者が見守ります。

 

その為大抵墓地には大なり小なり音楽隊が待機しています。

☝音楽隊

 

音楽隊が去り、

コンクリートの蓋がされた後、

見守る人達がお祈りをしその場を後にします。

 

コンクリートの“棚”でなく、

周囲が土で囲まれる本来の意味での土葬であれば、

人体というのは15年から30年程で土に返るのようですが、

四方がコンクリートで囲まれたこの場合、

気候条件によってはミーラ化します。

 

それが観光ガイドブックでも取り上げられる、

グアナファトのミーラ博物館に“展示”されているミーラです。

 

都市部は場所の問題があり、

多分に漏れずメキシコシティの墓地のスペースにも限界があります。

 

限界が来ると、

“墓じまい”をしなければなりません。

 

身元が分からないようなお墓は

強制的に撤去されてしまうそうです。

心無い墓じまいの様子を映した動画も出ていたりします。

 

僕の場合は後々手間が掛からないよう、

散骨するよう妻には言ってあります。(苦笑)

 

自分の死期を悟った折には、

今母親が眠っているお墓も墓じまいして、

永代供養にし、僕の世代は僕で終わりにしようと考えています。

 

僕の身体はもちろん、

僕が存在したという記憶も、

いくら長くても50年もすれば無になりますからね~。

 

それが自然で一番いいな、と。

 

そんな事で、

いつかは自分にも必ず起こる死について、

歳のせいか!?(笑)

考える機会が増えたような昨今。

 

いえでも全然悲観的なものではなく。

あくまで自然の一部として生きている人間として、

極々自然の成り行きです。

 

命ある限りは精一杯、

悔いを残さないように生きて、

死んだら潔く土にかえって、

人々の記憶からも消え去り、

岩﨑功はそれでオシマイでいいんです。

 

考え方は人それぞれですが、

葬儀屋が広告で描くような永遠の世界なんてありませんから。(笑)

 

自分の死まで他人のカネの種にされちゃぁ、

自分の命が安っぽくなりますからねぇ。(笑)

 

ではまた~

 

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