【モナルカ蝶】この時期メキシコにはある「お客様」がいらっしゃいます。(1/2)

メキシコツアー
モナルカ蝶
日向で暫し羽を休めるモナルカ蝶たち

年が明けるとやってくる偉大な「お客様」

さてさて、 クリスマス、お正月、レジェス・マゴス(東方の三博士)がサーッと過ぎ去りました。  

僕はこういう時期が好きなので、 それらが過ぎ去ったちょうどこの時期というのはちょっと寂しい気分になります。(寂)  

そういえば、 12月半ばのちょうどポサダが始まる時期からコロンビアに出張兼家族旅行に出かけ、 帰ってきたらもうクリスマス、 その翌週には大晦日、 更にその一週間後にはレジェス・マゴス(東方の三賢者)の習慣と、 毎週毎週訪れる特別な時間にワクワクして過ごしていたのでした。  

でももうそんなワクワクしていた時間も終わり。 そんな時に現れる話題が「モナルカ蝶」。

日本語では「オオカバマダラ」と呼ばれているようです?  

そもそも「モナルカ」という名前、 どこから来ているのか。 「モナルカ」って英語ではmonarch。

君主とか帝王とか王っていう意味。

どうもイギリスの王ウィリアム三世から命名されたという説が有力だとか。

あともう一つの説としては、 モナルカ蝶は他の蝶よりも大きな種であるために「王」⇒「モナルカ」。  

ご存じの方も多いでしょう、あの蝶々です。

オレンジ色と黒色の模様で、 木の幹にビッシリくっ付いているイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。  

モナルカ蝶とは

2008年にUNESCOの世界遺産にも指定されているモナルカ蝶の越冬の地は、 メキシコの首都メキシコシティの西ミチョアカン州とメキシコ州に跨る位置にある標高3000mの一帯。  

メキシコでは「聖地」を意味するSantuario(サントゥアリオ)と呼ばれている場所が計6ヵ所あります。  

このモナルカ蝶、 特にメキシコでよく知られており、 外国人観光客も多く訪れる場所なんですが、 実はメキシコだけが生息地じゃないんですよね。

アメリカとカナダは言うまでもないですが、 南米はペルーやアルゼンチン、 カリブ海の島、ヨーロッパやアジア、オーストラリアなど、 主要大陸に生息している昆虫です。  

じゃあなんで、 モナルカ蝶と言えばメキシコなのか・・・

モナルカ蝶の特徴

それは北米に生息するモナルカ蝶だけが3カ国間、片道4000キロ以上を大移動をし、億を超す個体数がメキシコの森で越冬するという現象があるから。  

この地域に生息している理由は主に二つあり、 一つは嵐などにより運ばれたもの、 二つ目は人間の手によって運ばれたものです。  

よって、 メキシコ、アメリカ、カナダ間でみられるような、 昆虫科の中で最大級の「移住」はなく、 北アメリカ特有の現象となっています。  

通常この蝶々の寿命は1ヵ月~1ヵ月強。

春から夏に掛けて3~5世代が生まれるのですが、 なぜかその最後の世代(人間でいうひ孫)だけが7~9ヵ月、 つまり彼らの親、祖父、曾祖父、高祖父の7~8倍も生きる時間が長いんです。  

スペイン語ではマトゥサレン(matusalem)世代といって、 この世代だけが毎年大挙して4000キロも自力で飛び、メキシコの地までやってきて越冬し、身籠り、再び北へと飛び立ち、産卵し、その後その壮絶な生涯を終えるのです。  

昔は神聖な生物だった?

この現象は200万年ぐらい前から既にあったと考えられ、 アステカで知られるメシカ人たちは、 この蝶たちをケッツァルパパロトゥル(Quetzalpapalotl)と呼び、 美や花を象徴するメシカの神ソチケッツァル(Xochiquetzal)と結びつけていたのでした。  

👆メソアメリカ時代は多神教だったため、 いろんな神様が登場しややこしいです。(苦笑)

ケッツァルコアトル然り、トラロク然り、ウィツィロポシュトゥリ然り。  

テオティワカンに行ったことがある方なら「お!?」と思われた方も多いでしょう。

月のピラミッドの広場の脇に「ケッツァルパパロトゥルの神殿」という場所があり、文字通り柱に蝶が彫られています。鳥のようにも見えますが「蝶」です。

👇ここ 

テオティワカン遺跡

ケッツァルパパロトゥルの名称自体はナワトル語という言語でして、「テオティワカン」という名称と同様にメシカ人によって命名されています。

今日観光でテオティワカンに行く皆さんが見られる「ケッツァルパパロトゥルの神殿」が、当時のテオティワカンの人々によって呼ばれていたかどうか「不明」です。  

「ケッツァルパパロトゥル」ってなんか長くて覚えられませんが、(苦笑)二つのナワトル語の単語からできています。

ナワトル語というのはスペイン人がアステカで知られるメシカ帝国を占領する前に、今のメキシコシティ一帯で話されていた言語。 (現在も一部人達の第一言語)  

Quetzal(ケッツァル)とPapalotl(パパロトゥル)。

Quetzalはこの鳥👇 

ケッツァル

Papalotlは蝶です。   ちなみにQuetzalは、 あのケッツァルコアトル(Quetzalcoatl)のQuetzalと同じ。

コアトル(Coatl)はナワトル語でヘビです。  

ケッツァルって緑色の美しい鳥です。

個体数が減り絶滅危惧種に指定されていますが、、、(悲)

今でもマヤの原生林にわずかながら生息しています。

「美」や「神聖」さを象徴します。  

ソチケッツァル(Xochiquetzal)だってソチ(Xochi)はソチミルコのソチと同じで「花」を意味します。

ケッツァルは👆のケッツァルと同じ。  

よって「ケッツァルパパロトゥル」で「美しい蝶」とか「神聖な蝶」と訳せるでしょう。

メキシコにも様々な蝶がいますが、とりわけこのモナルカ蝶は中でも神聖で象徴的な蝶として、メシカのみならず、テオティワカン時代にも崇められていた可能性があります。  

無論テオティワカンに「モナルカ蝶がいた!」という記述はないので、ケッツァルパパロトゥルの神殿に描かれている蝶がモナルカ蝶とは科学的に断定できませんが、可能性としては高いですよね~。  

モナルカ蝶がスゴイわけ

そんなメキシコの自然界を象徴する生物の一つモナルカ蝶。

その生態にはまだ謎が多いようなんですが、重さ0.5g足らずの小さな身体一つで、「同じ時期」に「迷わず」に自分の両親すら通ったことがない道なき道を辿り「片道4000キロも離れたメキシコの森」にたどり着く方向感覚と恐るべき体力を持ち合わせます。  

一説によると、 太陽の位置を見極めて飛ぶ方角を決めているというものがありますがどうなんでしょうね。

今でもモナルカ蝶の謎の一つです。  

だから「すごい」現象。Σ(・□・;) 

つづきは👇

【モナルカ蝶】絶滅が現実的に。種の絶滅が意味することを考えたい。(2/2)

羽を休めるモナルカ蝶 前回のつづきです~👇  恐るべき小さな大自然のパワー 前回は自分の親すらも通ったことがない道なき道を、迷わず4000キロも移動する恐るべき方向感…

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