知らなきゃ損損、テオティワカンが重要視されるワケ(7/7最終回)
メキシコ在住16年目、
「メキシコの素顔を世界に!」をモットーに、
複雑で広大なメキシコを【お得】で【楽】で【濃厚】な完全プライベート日本語ツアーで、
いつかまた戻ってきたくなるメキシコ旅行を提供しています、
公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
今日も呑気にメキシコから書いています~
テオティワカンが重要視されるワケ(7/7)
テオティワカンの続きです。
1~6まではこちらをどうぞ。
テオティワカンはなぜ重要?1/7キオテ通信テオティワカンはなぜ重要?2/7キオテ通信
テオティワカンはなぜ重要?3/7キオテ通信
テオティワカンはなぜ重要?4/7キオテ通信
テオティワカンはなぜ重要?5/7キオテ通信
テオティワカンはなぜ重要?6/7キオテ通信
また大分間が開いちゃいましたが、
前回の続きです。
一応今回でこの「テオティワカンはなぜスゴイ」シリーズは最終回です。
前回は、
テオティワカンが700年代に突如として衰退し、
その後放棄されたのですが、
その後メシカによって発見される前にある部族が住んでいた、
という話でした。
その部族を・・・
コジョトゥラテルコ(Coyotlatelco)といいます。
マヤ人でもトトナカ人でもプレペチャ人でもサポテカ人、ミステカ人でもない、
またあらたな部族ですね。(苦笑)
誰かが住んでいた、
という点が重要なので、
特に難しい名称は覚えなくても良いですヨ。(笑)
この部族がトゥラと関係していて、
テオティワカンの建築様式をトゥラに伝えるのです。
その後テオティワカンはまた放棄されてしまい、
1467年にメシカ人によって見つけられるのです。
あとテオティワカンの建築様式で顕著なのは、
タルードゥ・タブレロ(Talud-Tablero)というピラミッドの段々です。
これはテオティワカンで発達し、
テオティワカンからメソアメリカ各地に広まったと言われ、
その後メソアメリカ各地に伝わったとされています。
☟この段々
👆ケッツァルコアトルの神殿
👆通称「死者の道」と奥が月のピラミッド
メソアメリカ各地のタルードゥ・タブレロ(段々)
👆トトナカのエル・タヒン(ベラクルス)
👆トルテカの通称トゥラ、正式名称はトラン・ヒココティトラン(Tollan Xicocotitlan)(イダルゴ)
👆ソチカルコ(モレロス)
👆マヤのチチェンイッツァ
そんな衰退後にも各方面に影響力を残したテオティワカン。
その偉大さを少しお分かり頂けましたでしょう~?(笑)
ところで、
そんな偉大な都市が極めて短期間で衰退してしまうとどうなるでしょう。
それまでメソアメリカの中心的な役割を担い、
各地の情勢を保っていた大都市が消滅。
もうお分かりでしょう。
次の覇権を狙い争いが起こり始めます。
地球の磁力から解放されてしまった衛星が、
あっちへ飛びこっちへ飛びの状態で、
時には衝突します。
これがテオティワカン後の動乱期、
エピクラシコ期です。
メキシコ通の方ならご存知でしょう。
ソチカルコは代表的なエピクラシコ期の都市です。
第一次繁栄期を終え、
チョルーラも衰退してしまいますが、
一時は放棄された東の大都市、
カントナが2度目の繁栄を始め、
メソアメリカで最大級の勢力を誇ったとされます。
壁画で有名なカカストゥラも台頭します。
そんな地方の都市が、
防衛目的で比較的高台に街を城塞化するのがこの時代の特徴。
この動乱期の終焉を告げるのが、
先ほど書きました、
トルテカ族のトゥラです。
900年頃の話。
不思議な事に
この時代にはマヤの前期の大都市、
ティカルやパレンケ、トニナなども衰退します。
北の方の都市も放棄され始め、
人々はメキシコ中央部に移動を始めます。
この流れが、
チコモストク、
またはアストランという水の都を出た人々「アステカ」への流れへと繋がって行くのです。
どうでしょう、
こんな風にテオティワカンが始まる頃の時代、
テオティワカンの繁栄と同時期に存在した地方文化との関係、
そしてテオティワカンの衰退後のメキシコ中央部の動乱期とその都市、
そしてトゥラやアステカ人へ繋がる人の流れを経て、
アステカで知られるメシカへもつながるのです。
こんな風に、
テオティワカンに行ったら行きっぱなしではなく、
わりと近場にある遺跡にも足を伸ばして頂けると、
アルティプラノ圏(メキシコ中部)の各都市の関連性が見えてくるのです。
長編お疲れ様でした~(笑)
メキシコ発【キオテ通信】バックナンバーはこちら!
SNSでもどうぞ!
#MexicoCentralTours
facebook instagramメキシコ旅行無料何でも相談窓口はこちら☟
どしどしお問合せ下さい!
または、
メール ko@mexicoct.com
ライン koiwasaki-mx
ラインQRコードでもどうぞ☟
必ず24時間以内に返信を差し上げております。
もし返信がない場合には、技術的な問題で届いていない可能性が考えられます。
大変お手数ではございますが、フェイスブックメッセンジャーまたはお電話下さい。
050-5539-7594(国内通話料金が掛かります)
呼び出しや応答までに若干時間が掛かります。また、時差(日本−15時間)や通信状況によってお電話を受けられない場合が御座います。その場合は後ほど着信番号にお電話させて頂きます。何卒ご了承ください。