世界中で親しまれているワカモレ。しかし、そのルーツや本場の作り方、そしてメキシコ人にとってどんな存在なのかをご存じでしょうか。
実はワカモレは、アステカ時代から受け継がれてきた歴史ある伝統料理です。
今回は、現地在住20年・メキシコ政府公認日本語ガイドが、本場ならではのワカモレの魅力や意外な豆知識をご紹介します。
この記事を読めば、メキシコ料理がもっと奥深く感じられるはずです。

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アボカドはメキシコ生まれ
たぶん聞いた事がある方も多いでしょう。アボカド好きな方なら一度は食べられた事があると思います。
これまでに、 カカオとバニラがメキシコ原産なんですよ~とブログで書いて来ましたが、 アボカドもです。(笑)
メキシコ中部が原産です。 生産はミチョアカン州ウルアパン一帯が有名です。
お店でアボカドを見つけたら、 パッケージを見てください。 たぶんどれもMichoacanと書かれているハズです。
ミチョアカンて、メキシコシティの西の方にある州です。 スペイン人の前の時代、 メソアメリカ時代には、 プレペチャという文化が栄えていて、 この州の郷土料理はユネスコの世界無形文化遺産に指定されています。
タラスコ(Tarasco)という表記を見かけますが、ココでは言えない別の意味合いになりますので、プレペチャ(Prepecha)でお願いします。
メキシコ料理全般が世界遺産と勘違いされている方がたまにいますが、特定のメキシコ料理自体が世界遺産ではなく、ミチョアカン州の郷土料理に関わる伝統や習慣が世界無形文化遺産なのです。
グァカモレの語源
あとメキシコ州、ナヤリット州、ハリスコ州、モレロス州を加えた5州で生産量の95%を占めています。 隣国グアテマラの高地でも生産があります。
ところで、 メキシコが原産のアボカドって何語かご存知です?
日本語?英語?スペイン語?
メキシコではアワカテ(Aguacateアグァカテ)といいます。
ネットの情報(日本語)を見ていると、アワカテの発音が難しいから、スペイン語の弁護士を意味するAbogadoから派生した、という説がありますがホントですか~?(苦笑笑)
僕はそうは思わない。(苦笑)
ワカモレも語源はスペイン語じゃないんです。
こちらはナワトル語です。
スペイン語?ナワトル語?
二つも言語が出て来てややこしいですね。
メキシコの言語については知ると面白いですが、 ちょいと複雑ですのでココでは割愛します。
ワカモレの語源はナワトル語のAhuacatlmulliです。
Ahuacatlは後にスペイン語になったアワカテ(アグァカテAguacate=アボカド)、Mulliはナワトル語でソースを意味します。
Mulliはメキシコ料理のモレ(Mole)の語源ということは先日書いた通りです。
スペイン語では、 AhuacatlのAと語尾のTlがとれてワカ、MulliはMole(ソース)になり、アボカドソース、 つまり ワカモレ(グァカモレ) となったんです。
アボカドの意味
もうちょっとアボカドの話をしますと、クスノキ科のアボカドの木ってメソアメリカ時代に “聖(生)なる木” と呼ばれていたんです。
何が聖なる木かと言いますと・・・
“生命を生み出す”から。
何でアボカドから“生命が生まれる”のかというと、 ナワトル語のAhuacatlの意味を知る必要があります。 “睾丸” という意味です。
いやいや、セクハラでもジョークでもなく真剣に。


いやらしい話をしているんじゃなくて、 アボカドの実の形が睾丸(スペイン語でTestiulo)に似ているんですね。
毎回またはバックナンバーのブログを読んで頂いている方はもうお分かりかと思いますが、 メキシコのご先祖さんは性に関わる事は、生命の誕生の象徴として、 至極“神聖なモノ”、 と捉えていたんです。
メキシコには約20種のアボカドがあります。 よく食されいるのは日本にも出ているHassとクリオジョ(Criollo)、 あとは日本ではあまり馴染みのない バコン(Bacon)、 フエルテ(Fuerte)、 ピンケルトン(Pinkerton) などがあります。
アボカドはメキシコではアワカテですが、 同じスペイン語圏でも、 南米の方、アルゼンチン、ボリビア、チレ(チリ)、ペルー、ウルグアイでは、 パルタ(Palta)といいます。
ワカモレ(グァカモレ)の作り方
ということで、 アボカドについ書き出すと止まらないので、 そろそろ本題のワカモレ作りに行きます。(苦笑)
アボカド、メキシコ料理初心者の方向けに作り方をご紹介します。
超簡単、3分でできるんです!
ワカモレ(グァカモレ)はイロイロ使えて便利です。肉や、 ポテトチップスとかトトポ(一口サイズに切ったトルティジャを揚げたもの)などのスナックとか、 揚げ物など脂っこいものに良くあいます。
材料:
- アボカド1個
- 塩・胡椒 適量
- 玉ねぎ 適量
- パクチ
- お好みでライム(なければレモン) 適量
- オリーブオイル 適量
中に大きな種があるので、 アボカドの半分の所を一周するように包丁で切れ目を入れます。 入れたら半分にパカッとあけます。
種を包丁の刃の方で叩いて、ネジって種を出します。 これが慣れないと意外に難しいカモです。 十分に熟れていないと固く取り出しづらいです。
種を出したら、 スプーンで果肉を取り出し お好みで塩コショウ、玉ねぎなどをいれて潰します。
潰す程度もお好みで、 果肉の固形が若干残る様に潰す人もいれば、 完全にドロドロに潰す人もいます。 少し水を入れて粘度を調整下さい。
味噌汁で残った細ネギもいれました。
以上。(笑)
あとはお好きな料理に掛けたり、 つけたりしてお楽しみください!。
トトポ(トルティジャを揚げたり焼いたりして硬くしたもの 酒の肴の定番です。ポテトチップスでもOK! 白いのはチーズです。

ワカモレを知ったら、本場で味わってみませんか?
ワカモレひとつを取っても、その背景にはメキシコの長い歴史と食文化があります。
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