メキシコの名物料理チレス・エン・ノガダ、歴史を知って食べると美味しくなるはホント。(笑)


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メキシコ観光省認定日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

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メキシコの名物料理、チレス・エン・ノガダの話。歴史を知って食べると美味しくなる、はホント。(笑)

他国の独立記念日「大事なのに楽しめない」のわけ

さてさて、

2023年のメキシコ独立記念日が明後日に迫って参りました。

 

とはいいましても、

メキシコ国民でない限り、

メキシコの独立がどういうものなのか、

心の底から祝えるものではないですよね。

 

日本生まれ日本育ちの生粋の日本人で、

メキシコ非国民である僕は、

外人として一応コトの重大さというのが分かって、

「祝う」というレベルにはなりませんが、

「特別な日」というのは感じられるようになりました。

 

この辺、

他国の、メキシコの歴史を知るのは大変なんですが、

ちょっとだけでも知って頂くとですね、

こういうその国の行事の意味が分かって、

街歩きで見かける人物像や名称、建造物巡りがより楽しくなります。

 

で、今日はあるお料理のお名無し。

 

毎年書いていて、

今後も毎年書く気がしますが、(笑)

メキシコ料理を象徴する料理の一つチレス・エン・ノガダ。

 

メキシコ料理といってもとっても奥が深く、

その種類もたくさんあります。

このチレス・エン・ノガダは特にプエブラ市で有名です。

 

なんでチレス・エン・ノガダといえばプエブラなのか。

これにはある歴史が関わっているから。

 

お断り

最初にお断りですが、(苦笑)

「説」っていうのもいくつかあって、

実際にどれが本当の話なのか、

全てが解明されているわけじゃないんですね。

だから僕がココで書いた事にたいして、

「間違ってる!」と真っ向勝負を挑まれても、(たまにあるんです・汗笑)

そう仰る貴方ご意見が正しいという確証も「存在しない」のです。

だから最初にお断りするようにしています。

 

その証拠に今日書く内容は、

昨年書いたものとは少し違っています。

というのも、

別の情報源を見つけてしまったから。(苦笑)

 

僕が情報収集するときって、

情報の質を最重要視します。

当たり前ですが。

 

このネット社会。

情報は無限にあります。

人から人に伝わるときも歪曲して、

さらにそれが繰り返されて伝わります。

それだと伝える意味がなくなってしまいますので、

僕は基本的に政府機関のレポートや雑誌などの二次情報を下に書いています。

一次情報が良いのかというとこれも難しくて、(苦笑)

聞く人によって話が変わったります。

 

研究は僕の本業ではなく、

そこにリソースをつっこめないため、

ちゃんとプロのフィルターを通した二次情報が

最も信頼できて使いやすい情報源として使っているんですね。

あとは使って新聞やその他の雑誌などの三次情報まで。

 

新聞でさえ違う見解が書かれますから、

どれが最も正確なものに近いか、

二次情報源で得た情報を下に

信憑性を見極める必要もでてきます。

 

今日の情報は現地プエブラで得た情報と新聞の情報です。(笑)

 

この料理が生まれた要因:地理

そろそろ本題に。

 

先週末、

ちょっとした用事があってプエブラ市に行ってきたんです。

そのついでにマリンチェ山に登ろうと思っていたという話も書いたような。

 

このプエブラ市、

街の中心部が世界遺産なんですね。

行ったことがある方も多いと思います。

でも、

その歴史ってご存知?

カテドラルをみて、

中心部を歩き回るだけでは分からない文化の部分。

 

このチレス・エン・ノガダが生まれた背景には、

まず地理的な要因があります。

 

👇ここにあるんですが、

昔、というか今もですが、

港があるベラクルスへの通り道なんですね。

昔は今みたいに車があって五時間で着けるわけはなかったので、

こういう街がいくつかできたんです。

 

ベラクルス州のオリサバやコルドバも同じ。

 

プエブラは他の街、

たとえば近くのチョルーラやトラスカラやメキシコシティとは違って、

何もなかった土地にスペイン人の街を造ったのです。

だからプエブラの地下をほじくり返しても、

遺跡は出てきません。

 

そんな宿場町的なプエブラに、

ある人が通りかかります。

その人をアグスティン・デ・イトゥルビデ(Agustin de Iturbide)と言います。

👇この人。

 

202年前の8月24日といえば、

植民地時代の終わりを告げるコルドバ条約の締結された日。

 

そのコルドバに向かう途中、

このプエブラ市に立ち寄ります。

8月2日の話です。

 

その際に提供された料理がこのチレス・エン・ノガダ。

まさにこの👇場所で。(笑)

 

先週末その場所で、

そんな歴史的料理を食べてきたんです。

 

真相はいかに・・・

もちろんそのレシピは当時のものではありません。

というより、

当時のレシピは不明。

でも有力な「説」として、

もともとはデザートだったとか。

 

8月2日の夜、

イトゥルビデさんには14もの料理が提供され、

このチレ・エン・ノガダはそのデザート、

彼はとても気に入ったとのこと。

 

イトゥルビデさんがこれを食べたのは、

8月2日なのか、

8月28日なのか、

はたまた、

9月27日にメキシコに無血入城する前にプエブラに立ち寄った時など、

いろいろ説があります。

 

さらには・・・

1700年代に掛かれた記録に、

この料理らしき記述があるものもあります。

 

でもこの現地情報によると、

「ココです」と堂々と書いてあります。(笑)

ん~たしかに重要な建物っぽいレストランであり、

「カテドラルの近く」という情報も一致します。

 

チレ・エン・ノガダとは

チレは言うまでもなくチレ、

ノガダというのはナッツソースという意味。

 

この料理がなんでこの時期に食べられるのかというと、

この季節でないと入手できない食材で作っているから。

7月から出し始める所もありますが、

基本的に8月と9月の2ヵ月に渡って食べられます。

 

原材料はこれ。

チレ(チレ・ポブラノという品種)、

牛か豚肉、

クルミ、

フルーツ(リンゴ、洋ナシ、バナナ、桃、レーズンなど)、

牛乳、

そしてザクロです。

 

中にはシナモンなど、

別の香辛料を入れる場合もあるようですが、

これが基本。

 

今はおカネ儲けの時代なので、

これらの食材の一部を冷凍するなどして保存し、

年中提供するところもあるようですが、

これらの食材は自然界ではこの時期が一番美味しい時期なんです。

だからこの2カ月間で人気メニューになります。

 

場所によって異なる味

一口にチレス・エン・ノガダといっても、

どこでも同じ味ではありません。

調理方法によって微妙に違ってきます。

今回僕が食べた、

「チレス・エン・ノガダ」発祥の場所のものは、

ちょいと甘めでした。

 

実はもう一軒

お客さんにはそんな本物の料理を食べたという「証明書」をだしています。

これ👇

 

ただ、この料理ってどこもちょっと高いんです。(汗笑)

一皿2500円ぐらい。(400ペソ)

これも場所によります。

食堂でも出している所がありますが、

半値だったりします。

 

でも半値だからといってそれが美味しくないかといったら間違い。

今回僕が食べたのは、

「その料理が初めて公式に提供された」という場所の価値もついているから。

 

この時期にこの料理が食べられるわけ

あとこの料理がこの時期に食べられるワケ。

それはチリの緑、ソースの白、そしてザクロの赤、

はい、メキシコの国旗の色ですね~。

9月16日は独立記念日。

国民の日です。

独立記念にかけて合わせてこの料理が良く食べられるのです。

👇イトゥルビデが率いた軍の軍旗。色あせていますが。

 

そんな年中食べられないチレス・エン・ノガダ。

この季節にご旅行される方は是非ぜひお試しいただき、

メキシコの大事な歴史を感じて頂ければと思います~

 

ではでは~

 

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