テキーラってなに。

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

テキーラってなに。

「テキーラ」って

なんとなく聞いたことがあるし、

お酒ってこともなんとなく知っている、

でも何かよく分からない

という方が多くいらっしゃると思います。

 

テキーラを知っている方、

もう飲んだことがある方も、どれぐらいテキーラの素顔についてご存知でしょう?

 

日本で罰ゲームで飲む的なイメージができてしまっているようで?

あまり好んで飲む人ってそうないないのでは?

と勝手に想像しております。(苦笑)

 

テキーラは

お酒です。

 

お酒はお酒でも

強いお酒です。(苦笑)

 

蒸留酒といいます。

 

とはいっても38度ぐらい。

焼酎でも40度ぐらいのものがありますし、

ウィスキーやラムでもそれぐらいの度数はあり、

誤解されているほど、

そんなにたまげる程でもないということです。(笑)

 

世界4大スピリッツ(ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ)の一つで、

お酒がお好きな方でしたらよくご存じでしょう。

 

で、

まずその「テキーラ」っていう名称ですが、

何だと思います?

 

「SAKE」はもはや世界で認知されているワードです。

英語で酒を知らない人は「サキ」なんて読んだりしますが、

その存在自体はすでに広く知られています。

 

ちなみにスペイン語でもサケで通じます。

知らない人はヴィノ•デ•アロス(米ワイン)と呼びますが、基本日本酒を意味します。

お酒の語源にもいろんなバージョンがあるのと同じように、

テキーラもです。

 

そもそもテキーラって、

テキーラという街の名前です。

 

メキシコシティの西500キロぐらいのところに、メキシコ第2の街グアダラハラ市があって、その北西に60キロぐらい、車で1時間ぐらいにある小さな街です。

👇ココ

 

 

 

 

 

ここまではご存知の方もまだ多いはず。

 

これには続きがあるのですが、

 

そこ(厳密にはテキーラがあるハリスコ州を含む5州)でブルーアガベというマゲイの1品種のみで造られるお酒が「テキーラ」と呼ばれています。

逆に言えば、

その地域以外で造られるものは、

いくら原材料が同じでも「テキーラ」と名乗れない、または指定の5州内で造られても、ブルーアガベを使わなければ、「テキーラ」と呼べない、

ということ。

 

これを専門用語では保護原産地呼称(スペイン語ではdenominacion de origen略してD.O.)というもので、

同じようなものだとフランスのシャンパンですね。

日本酒は原材料と「濾す」という醸造工程については酒税法で定められていますが、地域については記述がありません。だからアメリカやヨーロッパ、中国、そしてメキシコでも造れてしまうわけです。

 

ちなみに、

メキシコのもう一つのお酒メスカルも、

保護原産地呼称になっていますが、

こちらは9州に適用されています。

 

これも通の人なら知っている方もいるのでは?(笑)

 

で、もう一つは、

その「テキーラ」という街の名前の語源です。

「そんなの知ってどうすんの」って思われるようなマニアックなものですが、

ご興味があれば続きをどうぞ〜(苦笑)

 

主には二つ説があります。

 

これまでに何度か、

トルティジャにしても、

メスカルにしても、

ティアングィスにしても、

タコスにしても、

全てがナワトル語が語源になっているということはお話しして来ました。

 

ナワトル語って、

スペイン人が乗り込んでくる前に、

今のメキシコがある地域で、

広域で話されていた言語で、

今も話者が130万人ぐらいいる言語です。

 

それをスペイン人達が、

発音をスペイン語表記にし、

一部は形を変えながら現代まで使われているということです。

 

で、

テキーラも多分に漏れず、

その語源はナワトル語。

 

Tequitl=仕事、

Tlan=場所

 

Tlanって、

トルティジャにも関わっている言葉でしたね。

 

Tlaxcalli+Tlanで、

Tlaxcala=トルティジャの場所=今のトラスカラ州、

という話でした。

 

Tequitl+Tlanで

その直訳すると「仕事場」。

 

仕事場って事務所とか工場みたいな感じですが、

畑でも仕事場です。

 

もう一つの説と言うのが、

ちょっと意味がわからなくて信憑性が低い気がしているのですが、

一応参考までに。

 

今のテキーラの街がある近くでは、

黒曜石が採れる場所があったようです。

 

黒曜石って、

メキシコシティがある中部でも多く取れる石材ですが、

昔はこれを加工してナイフや鏃(やじり)などを作っていたんです。

 

この地域では黒曜石はtecatlisと呼ばれていて、

それを加工する職人をtecuiloと呼んでいたそうです。

 

これ☝ナワトル語の辞書で探しても出てきません。

ちなみに黒曜石はナワトル語でiztli(イストゥリ)といいます。

 

てことはナワトル語ではない?

 

(これについては調べます•••)

 

tecuiloがtecuila、

時を経てTequila

となったという説。

 

僕はどっちかと言えば説1だと思うんですが、

どちらにしても、

☝これってスゴイと思うんです。

 

世界中で、

メキシコが誇るメソアメリカの文化の名称が使われている。

 

しかもだれもそれを知らずに。(苦笑)

 

どちらも「労働」という要素が見られますね。

当時を象徴するものだったんでしょうかね〜。

 

ちなみに、

テキーラ、メスカル、その他のメキシコの蒸留酒はスペイン人が来るまで「なかった」というのが通説です。

これは論争になっていて、

以前から「あった」という学者さんもいますが、当時の素材で蒸留が可能たらしめる確たる証拠がまだないんです。

 

テキーラは悪くありません。

もう罰ゲームで飲むのやめましょう・・・(笑)

 

グアナファトに行ったついでにでもお連れしますよ〜

 

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