テキーラの元の元はいつ、どうやって生まれたのか?前編
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公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
今日も呑気にメキシコから書いています~
【テキーラ】の元の元はいつ、どうやって生まれたのか・前編
今マサトラン港のフェリーで出港を待っています。
船にはインターネットがありませんので、大慌てでこれを投稿しています。
というわけで、今日は短かめです。
先に答えを言ってしまうと、
「わかりません」
です。(笑)
最初からすみません。(苦笑)
分からない理由は、
考古学的な証拠が無いからです。
ですから言い伝えに頼らざるをえません。
なぜ考古学的な証拠が必要かというと、
理由はテキーラの製造工程にあります。
ちょっと技術的な話になってしまいますが、
できるだけ簡単に説明しますね。
日本酒や焼酎に詳しい方であれば
ご想像頂けると思いますが、
アルコールを得るには酵母(イースト菌)の働きが不可欠です。
酵母がブドウ糖をアルコールに変える働きをアルコール発酵と言います。
アルコール発酵によって大量の二酸化炭素とアルコールを排出します。
だからパンが膨らみ、
中に無数の気泡の跡ができるわけです。
よって原料に十分なブドウ糖(グルコース)が必要になってくるんですね。
日本酒のお米の場合は、
主要成分はデンプンです。
デンプンが体内でブドウ糖に変化しエネルギーとなりますが、
元々はブドウ糖が無いので麹菌で糖化させる必要があります。
麹菌て味噌や醤油の製造にも使われるものですね。
映画「君の名は」にも出てきますが、
日本酒の起源と言われる口嚙み酒。
これは麹菌の代わりに唾液に含まれる消化酵素(アミラーゼ)でデンプンが糖化されるんです。
☝☝☝映画「君の名は。」の口噛み酒のシーン
テキーラの原料はマゲイ(またはアガベ)の茎の根元に近い部分(見た目がパイナップルに似ているのでピニャといいます)ですが、
これの主要成分もデンプンなんです。
糖分がない。
ということはやはり糖化させないといくら酵母があってもアルコールは出来ないんです。
☝ピニャ
テキーラ工場やオアハカのメスカル工場に行って頂ければ見られますが、
テキーラは密室にピニャをビッシリ詰めて蒸気で36時間加熱します。
オアハカのメスカルの場合は、
地面に掘った大きな穴にピニャを盛って、
薪の熱で蒸し焼きにします。
だからメスカルにはスモーキーな風味があります。
この熱によって糖化が進み、
酵母のエサとなるブドウ糖ができ、
その後アルコールを得る事ができます。
スペイン人が入る前のメソアメリカの人達は、
何らかの自然現象によってこの熱による糖化現象とアルコール発酵を知る事になり、
飲むとハッピーになる不思議な飲み物を
“神様からの贈り物”として
飲んでいたようです。
(☝これは確証が持てませんので、引き続き調べます。ご参考までに。)
スペイン人は現地(メキシコ)で得られる材料マゲイを使い蒸留酒を造り始めます。
それを「Vino de Mezcal=メスカル ワイン」と呼びました。
メスカル=Mezcalは、
ナワトル語のMezcalliが語源。
その意味は・・・
続きはまた次回に~(笑)
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