オアハカのゲラゲツァ2022も終盤です。

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育児期間中につき、

投稿が断続的になっております~。

落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。

「故郷」に誇りを持てます?(笑)

👆昨年のビデオより

 

ゲラゲツァ祭のはじまり

続きです~

前回はこちら👇

オアハカのゲラゲッツァ祭・前編

 

今年のゲラゲッツァ祭は90年周年ということでした。

始まりは1932年とされています。

正確には、

今のようなゲラゲッツァ祭となったのはが1932年以降ということですね。

 

じゃあそもそもなんで1932年に始まったのかというと、

主に二つの「事件」が重なったから。

一つは前年のオアハカ大地震、

もう一つはオアハカ市が市としてスペイン王に認定されてから400周年記念だった、

ということ。

 

オアハカ地震では、

数千もの人々が家や財産を失いました。

そのからの復興プロジェクトの一環として、

当時のオアハカ市長の肝いりで計画されます。

 

これに合わせて、

当時はメキシコ革命後という時代。

メキシコのアイデンティティが迷走していた時代でもありました。

文化的には、

コカ・コーラやサンタクロースという、

アメリカ生まれの文化が流れ込んです。

また、

現代の「メキシコ=ガイコツ」のイメージの元にもなった、

「カトリナ」👇

カトリナは元々カラベラ・ガルバンセラ(ガルバンソ=ひよこ豆)と呼ばれていたもので、

ヨーロッパ気取りしてトウモロコシではなくて、

ひよこ豆を食べ始めた“先住民”を揶揄って描かれたもの、

てことは過去にも何度か書いてきました。

その少し後20年代は、

リベラ、オロスコ、シケイロスを中心とした、

壁画運動が盛んだった時代でもありますね。

 

ちなみにシケイロスさんは、

岡本太郎さんとも親交があり、

メキシコホテル(現WTC)のホールに、

太郎さんの巨大な壁画が展示されるはずでした。

ホテル計画は水に流れ、

太郎さんの壁画も一時行方不明に。

その後発見され、

現在は渋谷駅に展示されています👇

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そんな時代、

オアハカの人々はここぞとばかりに

自分たちの多様な文化や歴史に対する「尊厳」の回復に努めようとします。

それまで遅れたもの、

劣ったもの捉えられてきた自分たちの文化性を、

自分たちの誇りとして世界に見せようじゃないか、

ということで始まったのが、

今日のゲラゲッツァ祭。

だから世界中から観光客が来るイベントになっています。

 

もちろん経済効果を狙ったものでもあり、

今年のチケットは最前列で5500ペソ、

日本円で3万円強、

2019年には15万人ほどの観光客が訪れたそうです。

 

ゲラゲツァ祭では何をする?

主なイベントは「月曜日の丘」といって、

7月16日の次の月曜日と、

その次の月曜日に、

「ゲラゲツァホール」で盛大に民族舞踊などが催されます。

 

で、話はちょっと前の方に戻るんですが、

なんで「月曜日」なのかというのがポイントの一つ。

「月曜日」に行われるようになったのは植民地時代から。

元々「トウモロコシの神様」が祀ってあった社があった場所に建てられた小さな教会、

Templo de Carmen Alto呼ばれる教会として今日も残っていて、

Carmen女神のお祭りが7月16日に行われていたんです。

その直後の月曜日に「異教徒」によるお祭りが行われていたようで、

これにオアハカ市周辺の“先住民”が加わるようになり、

そこで地元の踊りや音楽を披露するようになった、

これが現在のゲラゲツァに通じる元になるものです。

 

で、

そのCarmen Alto教会ができる前にあった社なんですが、

一般的には「トウモロコシの神様Centeotlのお祭り」

と書かれることが多いですが、

Centeotlさんは比較的新しいメシカ時代の神様。

元々はサポテカ族の習慣でPitao Cozobi神(右)👇という、

クラシコ時代(200年~900年)のサポテカ族の首都モンテアルバンの、

「トウモロコシの神様」が祀られていたのです。

 

あとは同じくサポテカ族の主要な神様の一つ、

アステカで知られるメシカのTlahuac神、

マヤのChaac神のような存在の、

Pitao Cocijo神👇も祀られていた、

というのも説としてありますが、

神様はややこしい一面があるのであまり踏み込まないでおきます。(苦笑)

 

ややこしいと言えば、

同じメシカ時代にもう一つChicomecoatl神👇という、

これまた「トウモロコシの神様」がいらしたようです。

こういうところからも、

「トウモロコシ」がいかに重要視された作物だったか、

というのがよく分かりますネ。

 

現在ゲラゲツァ祭が行われているメイン会場、

「フォルティンの丘」と言うんですが、

ココもサポテカ時代には神聖な場所として、

宗教的儀式に使われていたんです。

当時はサポテカ語でDani Lao Nayaalaoni

と呼ばれていました。

 

ゲラゲツァ祭の目玉の「月曜日」、

7月16日の直後の月曜と、

「Octava=8日目」と呼ばれるその翌週の月曜日の2回なんですが、

それ以外にもショーがあってですね、

前日の日曜日には「ドナヒ」の物語が上演されます。

ドナヒってDonajiと書くんですが、

これ、サポテカの町サーチラの王の娘さんだったんです。

当時はサポテカとお隣ミステカは喧嘩が絶えず、

サポテカの町サーチラの王は争いを鎮めるべく、

娘のドナヒ(Donaji)をミステカの王に差し出します。

 

しかし、

ドナヒ妃は仲間のサポテカ族と秘密裏にコンタクトを取り脱出を企てるんですが、

それがバレてしまって、

最後は斬首されてしまう、

という悲劇のお話。

オアハカ市の旗に「頭」が描かれているのはこのため。

 

あとは、

スペイン人の入植前のサポテカ時代を描くイベントBani Stai Gulal が、

土曜日に行われます。

 

結局なんだかんだで行事があり、

今年は7月11日~8月3日まで続くロングランの年中行事。

それも終盤です。

 

故郷を誇りに思う姿勢を見習いたい

現代は「地元がない」という人も多い?ようですが、(苦笑)

こうやって「地元」に誇りを持つって素晴らしい、

って僕は感じるんです。

自分の根っこが通じる場所。

僕の場合は、

外国に出てもうすぐ20年なんですが、

いくら外国が長くなってもですね、

僕が生まれ育った静岡県掛川市というのは、

「僕の地元」に変わりないんですよねぇ。

 

そこに帰れば、

子供の頃の思い出やら、

家族との思い出やら、

今の自分の原点を思い出すもの。

 

今でこそちょっと少子化のスピードが速く、

廃れ感が否めないド田舎の僕の地元ですが、(苦笑)

故郷を想う気持ちは、

たぶんこれからドンドン増していくような気がしています。

 

てなわけでして、

コロナで2020年、2021年と中止、

3年ぶりの開催となったゲラゲツァ祭のお話でした~。

本当は今年行きたかったんですが、

今はちょっと子育てが最優先なので来年にお預けぇ~。

 

メキシコ旅行がこの時期に重なる方は、

ぜひですね、

オアハカに足を伸ばしてみてはいかがでしょう。

 

ではまた~

 

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