メキシコのクリスマスの習慣ポサダとは。(1/2)

メキシコ在住20年のプロガイドが書くメキシコ観光ブログ「キオテ通信」です~。

メキシコのクリスマスシーズン
クリスマスシーズン間近!(笑)
てなわけで、
これから少しだけクリスマス関連の投稿が増えるかもしれません。
この時期(12月の半ば)になると、
メキシコではもう休暇モード全開です。(笑)
僕は前職でレストランへの卸業の営業の仕事をしていたのですが12月の売上は前半だけ。
後半は首都の売上が急降下し、逆に上がるのがアカプルコやカンクンなどの観光地。
日本の様に「年末商戦」なんていう過激な言葉など存在しません。(苦笑)
でもデパートやプレゼント関係は忙しいですね。
でも特に都市部の人達は12月中旬以降は休暇をとる人が多くて、
街中のレストランというのは大抵売り上げが落ちるのです。
中旬以降はみな出てしまうので会社の忘年会需要も12月前半に集中します。
ポサダとは
カトリック教徒が8割を占めるメキシコでは、
今日12月16日から9日間というのは特別な期間です。
この期間をポサダ(Posada)というのですが、
これはキリストさんが生まれる9日前から母のマリアさんがキリストさんを産むために、
ベツレヘム(パレスチナ)に辿り着くまでに歩いた期間とされています。
この間毎晩泊めて貰えるように住人にお願いして回りました。
だから現代でもメキシコにはHotelではなくてPosadaとしている宿泊施設があります。
このポサダが始まると、
メキシコでは2月2日までキリスト教関連の習慣が続きます。
メキシコのクリスマスは12月25日だけではないんですね~。(笑)
ポサダ、Posadaと書くのですがこの語源はスペイン語でPosar。
ポーズという意味でも使われる単語です。
これはラテン語のPausareが語源で、
意味はストップ。
“止まる”こと。
現代のポサダの習慣の形に近いものになったのは、
メキシコが独立を果たした後1821年以降と考えられています。
これも遺跡と一緒で、
「今日からポサダをこのようには始めます!」
とやったわけではありません。
元の形があってそれが各地の要素と合わさり、
形を変えながら今日のポサダになっているのです。
ポサダをするワケ
それでこのポサダ、
なぜ行うのかというと・・・
これも宗教的習慣で、
メソアメリカ(今のメキシコ)の地に乗り込んできたスペイン人の大義名分であった「布教」の一端を担ったのです。
ピニャタもそうでしたね。
現地の人達にとって「異物」であったヨーロッパの宗教を教え込むために用いられた、いわば布教のための「道具」です。
スペイン人達は暴力も使いましたが、
まずは地元の住民が持っていた習慣との共通点を探し、
それに「融合」させようとしました。
クリスマスの習慣と、あとは「死者の日」も同じです。
そこで使われたのが、
メシカ(アステカ)の神であり戦いの神でもあったウィツィロポシュトゥリの生誕を祝う月、パンケッツァリストゥリ(Panquetzaliztli)月です。
この儀式は現代の12月6日ごろから20日間に渡って行われていたと考えられています。
この儀式にポサダをあて、
12月25日のキリスト誕生を信じ込ませようとしたわけです。
でもどうやって?
続きは後編で~
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