「メキシコは危険だから行かない方がいい。」

そんな言葉を、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

確かにメキシコでは、日本では考えられないような事件やニュースが報道されることがあります。しかし、その情報だけを見て「メキシコ=危険」と決めつけてしまうのは、とてももったいないことです。

私はメキシコ在住20年以上、メキシコ政府公認ガイドとして多くの日本人旅行者をご案内してきました。その経験から言えるのは、「危険を正しく知ること」と「必要以上に怖がること」は全く別だということです。

この記事では、実際に現地で生活している立場から、メキシコ旅行で本当に気を付けるべきこと、逆に誤解されがちなことを、できるだけ分かりやすくお伝えします。

旅行前の不安を少しでも減らし、安心して「本物のメキシコ」を楽しむための参考になれば幸いです。

メキシコガイド
ただの国境では終われないこの柵が意味するもの

前回↓は「女性の一人旅で絶対行ってはいけない場所」 というのをご丁寧に解説してる人がいたという話でした。  

【メキシコのやばい治安】番組や動画をみると損するよの巻(1/2)

「メキシコは危ない。」 テレビやYouTube、SNSで、そんな言葉を目にしない日はありません。 燃える車、武装した集団、麻薬カルテル──。刺激的な映像は強い印象を残します…

素人がつくるランキングほど厄介なものはない

メキシコは 堂々の5位にランクイン。(苦笑)  

なにがって、 女性が絶対に一人旅しちゃいけない国ランキング。

その動画では「ブラックマーケットはヤバい」と言ってました。

たぶんテピート👇のことだと思いますが。

 あとはソノラ市場か👇 

 

ソノラ市場、 僕も頼まれることがあるんですが、 なににそんなに惹きつけられる?

きっとガイドブックや観光情報サイトに載ってるんでしょう。

ちなみにそういうところって、 現地の在住の僕とか平凡なうちのメキシコ人の嫁とかまず行かないんです。

長年住んでいてもあんまり近寄りたくない、 てか行くのが億劫、 もちろんご依頼があれば自己責任でお連れしますが・・・(苦笑)

そんな場所であるソノラ市場は、なぜか日本の方々の希望観光地屈指のランカー。  

個人的には、そこ行くならまだメルセドゥ市場の方がおもしろい。

こちらもフラフラ行くとあんま良くないんだが、ローカール感は満載。

「危ないメキシコ」を語る前にすべきこと

僕がこうやって「メキシコ楽しい国、みんなで来てね」ってせっかく情報発信してるのに、 そういうメキシコの一部だけを切り取って、あたかもそれが「ザ・メキシコ」みたいな印象を与えるような水差しテレビ番組、 いい加減に やめてもらいたいです。  

たとえ作る側はそういう意図はなくても、 そういう印象を与えるということ。  

「アブナイ」とやった方が数字がとれるのでしょうが、ちょっと伝わるものが現実に即してないと、何よりもその国、その土地の人に失礼です。  

そんなことで、たぶん作り手の方は変わらないとおもうので、見る側の人、視聴者側がそういう切り抜き番組を鵜呑みにしないこと。  

そういうアブナイと言われる現実は、 他国同様、メキシコにもあります。  

でも、 そこだけを切り取って、 視聴者の「ぎゃぁ~」を煽るのはいかがなものかと。  

そういう現実を伝えたいのであれば包括的にすべき。  

ちゃんと、「治安が悪い」「ナルコがひしめくメキシコ」 の前に語るべき現実があるのですよ。  

そもそもメキシコのナルコ(ドラッグ屋)はどうやって始まったのか。

どういう境遇で生活していたのか。

僕は犯罪者を擁護するわけではありません。

でもどこかでそういうことに手を染めなければならなかった彼らの厳しい現実があったわけです。  

でなければ今頃ドラッグのディーラーではなく、 株のディーラーになっていたのかもしれない。

でも彼らの現実は彼らをそうさせなかった。  

日本はほぼ均等に教育のチャンスが与えられます。

いくら貧しいとはいっても。

そういうのを「民度が高い」っていうらしい。  

でもメキシコってそうじゃないんですよね。

地方の田舎なんかにいくと 学校ってほんとに質素な建物のところもあります。

当然教育のレベルだって違ってきます。  

北部のララムリ(タラウマラ)族のある集落ではララムリ族の教員が不足し遠く離れたオアハカの先生を派遣しているそうです。

当然、ララムリ語の授業はできません。

そこで彼らの伝統は途絶えるのです。  

僕の文化系ガイド仲間たちだって高卒がほとんど。

自然系には中卒の人だってザラ。  

「努力しなかったから」  

いいえ、 各々、学業をそこで終えなければならなかった事情があります。  

本当のメキシコの裏話

そういう現地の実際の生活の境遇って日本では想像がつきません。

せいぜいアフリカの飢餓でやせ細った子供が映し出されるぐらい。

でも、 中南米の移民の人達の境遇は映し出されません。

一方で、なぜか危ないマフィアの話題では盛り上がります。

ドラッグを売っていた青年の死が、 日本のお茶の間の「おかず」になっちゃいます。  

「あら、麻薬なんて売って悪い人ね~、アブナイね~」、 チャンチャン。 以上。  

これが現実の日本テレビ、動画です。  

「危ないメキシコ」を売ってお金をもらっている人、 もう少しですね、根っこのある意味ある“作品”にできないですかね。

そういう恐怖心を煽って儲ける人たちにはぜひ、 シナロア州のバディラグアトに行っていただきたい。 

どういう歴史があるのか、 住民がどういう境遇で生活してきたのか、など、 前後の文脈もちゃんと調べてお伝えいただきたい。

ちなみにバディラグアトというのはラファエルとホアキンという、 ナルコの2大ボスの出身地。  

じゃないと人の不幸で客の恐怖心を煽ってお金を稼ぐって、自分以外誰も得をしないことになっちゃいますので。

それは社会のために良くないよねって思います。  

あ、そういえば最近、 この町でナルコ博物館を造るとかっていう話が出てましたが、 結局州知事に却下されたようです。

麻薬ネタで稼ぐ人達、とっておきのネタができただろうに残念でしたね~。

ネットフリックス見られる人は「Narcos Mexico」というシリーズみてみて下さい。 

 70年代から始まったナルコ帝国の様子がリアルに描かれています。

もちろん全てがリアルじゃありませんが、 大筋というのが掴めると思います。  

この方がよっぽど日本のメディアやユーチューブのためにならない「危ないメキシコシリーズ」よりも、 よっぽど面白くタメになるとおもいます。  

はい、てなわけでして、 ちょっと感情的になった自分を抑えながら書きました。

愚痴っぽくなったヵ所があると思いますがどうかお許しください。  

ではまた、メキシコで。

初めてのメキシコ旅行で不安な方へ

とはいっても、知らないメキシコで個人で対策しても心配・・・
そんな方は、メキシコ政府公認ガイドの岩﨑功にお任せください。安心して楽しい体験だけに集中していただけます。

SNSにてメキシコの写真と動画を多数アップしています!

20年に渡りメキシコの社会にどっぷり浸かり生活している私から見た「メキシコの素顔」を、文章、写真、動画でご紹介しております。「飾らないメキシコ」をほぼ毎日撮り続けて1500投稿以上、日本語のメキシコ関連では最大規模のSNS!Mexico Complete Travel でも検索🔍いただけます。ぜひフォローをお願いします!

人生のリバイバルコーチング事業

私岩﨑はICF(インターナショナル・コーチング・フェデレーション)認定ライフコーチング業も営んでいます。
皆さんが一度限りの人生、限りある人生を有意義に生きられるようお手伝いさせて頂きます。
詳しくはこちらのホームページをご覧ください。