「メキシコは危ない。」

テレビやYouTube、SNSで、そんな言葉を目にしない日はありません。

燃える車、武装した集団、麻薬カルテル──。刺激的な映像は強い印象を残します。しかし、その映像だけを見て「メキシコ全体が危険な国」と思ってしまうのは、本当に正しいのでしょうか。

私はメキシコ在住20年以上、メキシコ政府公認日本語ガイドとして、多くの日本人旅行者をご案内してきました。その立場から言うと、近年の「危ないメキシコ」を扱う番組や動画の中には、事実を伝えていても、現実以上に恐怖を煽るような内容が少なくありません。

もちろん、メキシコには注意すべき地域があります。しかし、それは「メキシコのすべて」ではありません。

この記事では、なぜ「危ないメキシコ」というイメージがここまで広がるのか、そして現地で暮らす私が感じる本当のメキシコの姿についてお話しします。

旅行先を選ぶ前に、ぜひ一度「情報の見方」についても考えてみてください。

今日のメキシコシティの様子
これが危ないメキシコですって

それってそんなに「アブナイ」の?

また? メキシコのアブナイ系のテレビ番組が放映されたようですね~・・・  

その番組自体は僕は見ていないので、 細部までどんな様子で放映されたのか分かりかねるのですが、 ユーチューブでその番組の番外編みたいのが上がっていたので見てみました。 

 独立記念塔周辺の様子から始まるのですが 「おー、あそこにいらしたのね」と感じるほど、 あの辺(レフォルマ通り界隈)は僕にとっては庭です。(笑)

その独立記念塔付近

あの辺、 毎週日曜日になるとホコ天にしてサイクリングやランニングをする人で賑わいます。

僕もその一人で、 いつもは車でサッと通るだけなのに、メキシコシティの目抜き通りを贅沢に自分の足で行きます。

清々しいですね。

その後に独立記念塔から15分ぐらいの場所で発生した「殺人事件現場」に行かれた様子。

実際の番組の様子はわかりませんが麻薬の密売人の若者が殺された事件だったらしい。  

僕:ほ~。   てかその現場、 僕の家から車で15分ぐらいなんですよね。(苦笑)

しかもちょうど先週末に友達がその現場から3分のところにマンションを買ったので妻と子供を連れて遊びに行ってきたところです~。

で思ったんです。

「だから、なんなの?」と。

マフィア関係の事件や殺人なんて日本でもあるじゃないですか。

某外食チェーンの社長さんが銃撃されたとかさ。  

現実がかなり歪曲している印象

「メキシコ」 「麻薬」 「殺人」   て聞くと瞬時に 「メキシコ、やっぱりヤバいじゃん!」 ていう印象を与えてしまうのではないでしょうか。  

前後の文脈がなく「危ないメキシコ」 というのを切り抜いてしまっているんですよね。  

今話題の「切り抜き」というやつ。(沈)

芸能界とかスポーツ選手とかよく「被害者」が弁解してるじゃないですか。

「あの部分だけが切り取られて・・・」と。

まさにそれです。  

でも観る方は「この人はこう」「これがメキシコ」 として見るわけです。

だって 「危なくないメキシコ」、「メキシコの素顔」、「事件の背景」 というのを知らないから。  

まあ当然ちゃ当然。   仕方がない。

実際にその番外解説動画でも、いかにも無残な殺人事件だったかのような印象を受けました。

語り口とかBGMとかからですね。

「ちょうどこの辺で・・・」 「車に銃痕が・・・」 「弾痕ができても保険がきかないから泣き寝入りに・・・」 「乗り捨てられた車が・・・」

+サスペンス系BGM 。

絶対怖くなるに決まってんじゃん。(笑)怖くないワケないじゃん(笑笑)  

でもですね・・・

弾痕がある車なんて日常的にみないって。

ないから保険もないに決まってんじゃん。  

乗り捨てられた車? そんなもんウチの近くにもあるんですけど。(呆)  

実際の番組はどう伝えられたんでしょう・・・?  

在住20年、日常にそんなものはなかった

僕はこの国、 このメキシコシティという場所に20年住んでいて、 プライベートでも仕事でも、 いろんな場所に行きました。  

正直に言いますと、 もちろん 「アブナイ経験」もしてきました。

それも一回ではなく。  

例えばメキシコシティにあるとあるマクドナルドでお昼を食べていたら突然店内で発砲したとか。

あとは仕事で帰りが遅くなって(22時頃) バスで帰宅途中強盗に遭って、 自腹で買った仕事用PCやその他の私物を全部盗られたとか。  

だから僕はメキシコは“日本のように安全”とメキシコの現実を覆い隠すようなことはしません。

でもですね、 そういうのはそういうことが起こる確率が高いエリアというのがあるんです。

被害に遭いやすい行動っていうのがあるんです。  

だからですね、 メキシコシティ全体で毎日銃声が鳴り響いて、毎日強盗が多発して、 毎日死体が橋からぶら下がって、 殺人事件が身近で1日3件とか、   

あ・り・ま・せ・ん

20年住んでいてそんなこと一度もないんですっ!  

結局、消費者側が賢くなんないと損するよ

それでも番組撮影のために、たった数日いるだけのような人の“証言”、 信じる信じないは視る人次第です。

もう、そこまで行くと視聴者のリテラシーの問題です。フェイクニュースとか扇動的動画やブログなどに振り回されて、いい人生送れるわけないないですって。

こういう時代なので「騙されない」ことって難しいです。かく言う僕だって割と最近にデジタルマーケティング関連の“サービス”に騙されました。数年前にも一度騙されています。

つまりですね、そういうのを信じすぎると、 それによって失うコトが出てくるのです。

おカネ、大事な人生の時間・・・

あとは「アブナイから、 ステキな国メキシコに行かない」   とかね。(苦笑)  

↑これ、大損です。

そのジャーナリストの方も最後の最後の最~後の方で

「メキシコ好き」

「メキシコの名誉のために」

「誤解が無いように」

「今回の取材のレイヤーと観光のレイヤーは違う」

とフォローはしてましたが。  

はいはい。

別の動画でも世界旅行しているアブナイ場所突撃屋みたいな若い女性が出て、世界にある 「女性の一人旅で絶対行ってはいけない場所」 というのを“ご丁寧”に解説してらっしゃいました。  

もちろんメキシコは・・・つづきは↓

【危ないメキシコ】その「危ない」の前後に何がある?の巻。(2/2)

「メキシコは危険だから行かない方がいい。」 そんな言葉を、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 確かにメキシコでは、日本では考えられないような…

メキシコ旅行を楽しむには

メキシコには、確かに注意すべき「地域」があります。全土ではありません。

しかし、それは世界中のどの国にも共通することです。

大切なのは、「危ない」というイメージだけで判断するのではなく、正しい情報を知り、適切な準備をすること。

私はメキシコ在住20年以上、メキシコ政府公認日本語ガイドとして、これまで多くの地域へ行き、日本人旅行者をご案内してきました。その中で感じるのは、多くの方が旅行を終えた後に「思っていたメキシコと全然違った」「もっと早く来ればよかった」とおっしゃることです。

メキシコには、ニュースでは伝わらない壮大な自然、数千年続く歴史、多彩な食文化、そして温かい人々との出会いがあります。

もし「行ってみたいけれど少し不安」というお気持ちがあるなら、ぜひ一度ご相談ください。

現地を知り尽くしたメキシコ政府公認日本語ガイドとして、旅行前のご相談から旅程づくり、現地でのご案内まで、一人ひとりに合わせた完全プライベートツアーでサポートいたします。

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私岩﨑はICF(インターナショナル・コーチング・フェデレーション)認定ライフコーチング業も営んでいます。
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