メキシコのお葬式とお墓の話。

メキシコのお葬式とお墓の話。

 

冠婚葬祭はどこの国、地域にいってもある、

重要な行事の一つですね。

 

無論メキシコも例外でなく。

 

結婚式はテレビや映画でも出たりするので、

容易に想像がつくと思います。(笑)

 

まず規模がバカデカい。

 

ちょっとした日本の町内会のお祭りよりも大人数の事も。

見栄っ張りでただ単に大人数を集める人もいると思いますが、

それに加えてこちらはダンスタイムがあるので、

必然的に男女のペアで招待するのが常識なのです。

 

知っていても知らなくても相方さんを呼ぶので、

そこでグッと人数が増えて、

総勢300人とか500人とか。

僕らはそこまでしたくなかったので、

絞りに絞ったのですが、

それでも100人。

 

僕らは大好きなサルサのバンドも呼んだりして、

たった100人でもスゴク賑やかでした。(苦笑)

 

一方のお葬式。

亡くなると直ぐに棺屋さんが来て、

遺体を自宅や葬儀場に運びます。

そこで一日遺体を安置、

その間にVelacionというお祈りの時間があります。

その翌日に埋葬し、

さらにその翌日から10日間に渡って

Rosarioというお祈りの期間があります。

仏教の49日に似ている部分もあるんです。

 

カトリックでは永遠の命が信じられています。

祈ることにより魂が救われると考えられています。

キリストの審判が下され、

良いおこないをして逝った故人は天国に行き、

その逆は地獄に送られると信じられています。

故人がちゃんと天国に行けるよう、

Rosarioでお祈りをします。

 

こちらはお墓事情が悪く、

地域によっては地中に掘った穴への“土葬”ではなく、

学校の下駄箱のデカいバージョンの、

4段ぐらいの棚になっていて、

そこに棺を入れ、

コンクリートとブロックで蓋をします。

☝☝☝これが棺が納められている“棚”

家庭によってはガラスを付けたり、

花などを置く為の小棚を付けたりします。

 

コンクリートで蓋をする際、

20分ぐらい時間が掛かるのですが、

その間、

個人が好きだった曲などをトリオなどに弾いてもらい、

参列者が見守ります。

その為、

大抵墓地には大なり小なり音楽隊がいたりします。

☝☝☝音楽隊

 

音楽隊が去り、

コンクリートの蓋がされた後、

見守る人達がお祈りをしその場を後にします。

 

コンクリートの“棚”でなく、

周囲が土で囲まれる本来の意味での土葬であれば、

人体というのは15年から30年程で土に返るのですが、

四方がコンクリートで囲まれたこの場合、

気候条件によってはミーラ化します。

それが観光ガイドブックでも取り上げられる、

グアナファトのミーラ博物館に“展示”されているミーラです。

 

都市部は場所の問題があり、

多分に漏れず、

メキシコシティの墓地のスペースにも限界があります。

限界が来ると、

墓じまいをしなければなりません。

身元が分からないようなお墓は

強制的に撤去されてしまうそうです。

心無い墓じまいの様子を映した動画も出ていたりします。

 

僕の場合は、

後々手間が掛からないよう、

散骨するよう嫁には言ってあります。(苦笑)

自分の死期を悟った折には、

今母親が眠っているお墓も墓じまいして、

永代供養にし、

僕の世代は僕で終わりにしようと考えています。

 

僕の身体はもちろん、

僕が存在したという記憶も、

いくら長くても50年もすれば無になりますからね。

それが自然で一番いいな、と。

そんな事で、

自分もいつかは葬儀屋のお世話になるんだなって考える事が、

歳のせいか、

増えてきましたね。(苦笑)

 

人それぞれですが、

葬儀屋が広告で描くような永遠の世界なんてありませんから、

現実的に後世のお世話にならないように、

僕の場合は潔く自然に返りたいと思っています。