メキシコの移民問題の現実を見てみると・・・(2/2)

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育児期間中につき、

投稿が断続的になっております~。

落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。

 

せっかくの海外旅行、やっと来たメキシコ。現地の現実にも触れてみましょ~

👆グアテマラにて。現実を知ることも観光の醍醐味。後方にはホンジュラスからの一家

 

昨日の続きです~

前回はこちら👇

メキシコの移民・その1

 

メキシコはというと、

ちゃんと「難民申請」として統計が取られ始めたのが比較的最近のようで、

2013年からなんです。

初年は1万3000人ぐらいの申請だったんですが、

2019年にはこれが7万500人にまで膨れ上がっています。

そしてコロナ禍真っただ中の2021年には、

13万人にも達したのです。(申請数)

 

👇2021年の難民申請の国別内訳(出典:EL UNIVERSAL

ハイチ                 51,372 39%
ホンジュラス                 36,266 28%
キューバ                   8,302 6%
チリ                   6,936 5%
ベネズエラ                   6,199 5%
エルサルバドル                   6,000 5%
グアテマラ                   4,135 3%
 上位7カ国合計               119,210 91%

 

どれだけ状況が深刻なのかというと、

この内約2割強が未成年なんです。

約2万6千人強が成人に帯同、

でも1300人余りは同行する成人がいない状態、

つまり「子供だけ」で異国(メキシコ)へ逃れてきているのです。

 

僕が未成年のころは・・・

毎日温かいご飯を作ってもらい、

屋根と壁がある場所で定住し、

一応教室という名の空間で“勉強”でき、

部活でテニスという遊びができ、

遠い場所には車で送り迎え、

という生活をぬくぬくとしていました。

 

メキシコという、

今となっては僕にとって第2の故郷である国に、

親なしに逃れてくる未成年がそんなにいることが、

信じられないようで、

でもチアパスで遭遇した家族や人々を自分の目で見た今、

それが現実なんだなぁと想いを噛みしめるのでした。

 

日本のニュースなんかに取り上げられるのは、

もっぱらアメリカとの国境問題だと思いますが、

現実に深刻なのって実は南の国境なんです。

チアパス州(タパチュラやパレンケ管轄)での申請が9万5000件強、

全国の7割強をチアパスだけで占めます。

 

1月にタパチュラというチアパスの町に行ったんですが、

もの凄い数のハイチ移民を目にしました。

駐車場で誘導していた青年に聞いたんですが、

彼らの多くはブラジルから移住行脚を始めたようです。

減ってはいるものの、

今でも約2万人ぐらいタパチュラいるとのこと。

 

同じ駐車場で昼ご飯にかったパンを食べていると、

今度は赤ちゃんを抱いたホンジュラス人の男性がおカネを乞いに来ました。

車に乗っている僕も現金がカツカツで、

本当に差し上げられるだけの現金を持っていなかったので、

買ったばかりのパン一袋をあげました。

 

同じチアパスでも広くて、

もう少し北にパレンケという、

マヤの遺跡で有名な観光地があります。

その南東に車で3時間ほどの場所は、

ウスマシンタ川がグアテマラとの国境。

グアテマラ側に渡ると、

移民らしき子連れの家族5人が荷物を抱えてメキシコ側に渡ろうとしています。

話をしてみると、

彼らはホンジュラスからの人達でした。

👇グアテマラ側。ボートで対岸のメキシコに渡ります。

👇グアテマラ側から対岸のメキシコ。メキシコの入管はありません。メキシコの居住者でない場合、地元の村への「入場料」30ペソ(200円ぐらい)を払います。

 

そこからパレンケ方面に車で行くと、

今度は10人ぐらいの黒人さんの集団が、

子供数人を連れ、

徒歩でヒッチハイクを求めてきました。

(さすがに10人は僕の車には乗らない)

更にその先には、

道端で一休みする一家。

 

そんな風に、

自国での生活に窮した人々の「現実」の真横を、

不自由なく恵まれていて、

自国を「贅沢」に出た僕は何度も通り過ぎ、

少しばかりのお金や食べ物をあげることしかできない自分が、

限りなく小さく思えたのでした。

 

メキシコ国内でも、

この移民事情は度々取り上げられます。

SNSなんかにも掲載されることがありますが、

コメントを見ていると否定的なものが目立ち、

そんな彼らの現実を目の当たりにした僕はとても悲しくなります。

 

でもメキシコもメキシコで、

失業率が3.5%ぐらい、

実際はもっとあって、

仕事に就けない人が多いのも実情。

そんな中で移民に低賃金で仕事を奪われてはたまったものじゃない。

加えて、

こういった移民による治安の悪化も心配されているようです。

 

こういった中南米からの移民はアメリカを目指すんですが、

もちろんみんながみんな、

アメリカ行きを達成できるわけじゃありません。

彼らの多くは物理的な「国境」という壁にはじき返され、

「帰国」を余儀なくされます。

👇アメリカとの国境の最西端。この壁をよじ登って乗り越えます。

メキシコの観光ガイド岩﨑功がティファナの国境でガイドをしている

その帰国途中にメキシコをまた通るわけですが、

その帰路で幸運にも仕事にありつける人も少なくないようです。

建設現場や洗車など簡単な肉体労働ですが、

平日は300ペソ(1800円ぐらい)、

週末は500ペソ(3000円ぐらい)は稼げるようで、

自国よりは全然良い待遇です。

しかもメキシコの方が遥かに安全。

 

その一方で、

先日カンクンでの建設現場の現状を少し書きましたが、

こういった移民を搾取する、

高級リゾートの建設現場の問題は、

皮肉にも治安を不安視するメキシコの人に、

メキシコ人自身が治安の悪化に加担するという結末を招いています。

皆さんが戦々恐々する麻薬カルテルへ取り込まれ、

最悪なのはそこで命を落とすこと。

 

カンクン一帯の移民事情についてはこちら👇

これでもカンクン行きます?・前編メキシコ発 生ブログ これでもカンクン行きます?・後編メキシコ発 生ブログ

 

メキシコの映画でLa Jaula de Oro

という映画があります。

二人のグアテマラの少年が、

アメリカ行きを目指し、

メキシコを縦断するという物語です。

英語だとThe Golden Dreamというようで、

ネットフリックスにあるか分かりませんが、

なければツタヤかどこかで探してみて下さい。

てか、

ツタヤってまだあるんですかね?(苦笑)

メキシコはDVDなどのレンタルビジネスは全滅しました。

 

世間の体面を維持するための募金も悪いとは思いません。

そのおカネで一人の健康や命が救われるのであれば、

偽善であれ何であれ「良い事」です。

でもですね、

こういったテレビやインターネットに出てこない、

厳しい境遇を生きている人たちが、

この21世紀の今日という日にも多くいること、

そして日本で行われる「募金」は、

こういった人たちに(十分に)殆ど届かない?

という事実にもですね。

ほんの少しでも目を向けるべきでは?

と感じています。

 

僕はジャーナリストではないんですが、

こういった移民の現実を自分の目でご覧になりたい方、

現地にお連れします。

 

これ👆も、

綺麗な海やリゾート、

ピラミッドだけではない、

「メキシコ」という国の素顔なんですね~。

現地に行ったとき、

皆さんは何を感じるでしょう。

 

では~

 

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