メキシコの春:気候は「暑」くても旅行には「熱」いんです。(笑)
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メキシコの春は「暑」くて「熱」いんです。(笑)
前編はこちら👇
メキシコの旧暦で2月になりました。
ジョン・セバスティアンの「タトゥアヘ」でどうぞ~
タトゥーという意味です。
種まきの春。生命の春。 #生贄 の春・・・!?(苦笑)
メキシコの春、暑くなってきてます~。
春と言えば、
動植物が長い冬から覚め、
命を育む時期ですね。
メキシコといえば・・・
まず #トウモロコシ。
紀元前ウン千年というモカヤや #オルメカ のような時代は、
トウモロコシもあったんですが、
「主食」ではなかったようです。
当時は「芋」が主食でした。
でもその時代から3000年も経つころには、
トウモロコシはすっかり人間の生命を維持するための、
大切な作物になっていたのです。
その種まきの時期というのがこの春。
生命が「再生」される時期です。
ことトウモロコシは大事な作物。
ガイドブックには必ず出てくる「 #アステカ カレンダー」なるもの。
👆冒頭の写真
今もメキシコ #国立人類博物館 で実物をみることができます。
直径3.6m、重量24トンのでっかい石板です。
これ、実は未完成に終わっているんですが、
この「2月」の宗教的儀式で使われていたと考えられています。
カレンダー以外の用途で。
「ん?」
何に使われていたかというと・・・
生贄の儀式。(苦笑)
「アステカカレンダー」の石と「生贄」がどう関係するのか。
そもそもですね、
このでっかい石板というのは「カレンダー」ではありません。
現に「日」を表す記号があるために、
当初は「カレンダー」だと考えられたんですが、
その後この石板からは血液反応が出ています。
このことから「生贄」の儀式で使われていたと考えられるのです。
でもどうやって?
グラディエーター方式。(苦笑)
👇こんな風に。
このような「生贄の石」はテマラカトゥル(Temalacatl)と呼ばれ、
これ以外にも存在していました。
例えば👇これ。「ティソックの石」と呼ばれています。
これはスペイン人修道士ディエゴが描いたもの。
足をロープでつながれ、
#メシカ の戦士と決闘をさせられ、
最後はもちろん殺され、
「皮を剥がされ」(!?)、
特に脚と腕の肉が食されたようです。
特に右足は皇帝(トラトアニ)に捧げられ、
皇帝はそれを食べることによって「神と同化」したのでした。
「春」からあの #料理 が生まれました。
こうして生まれたのがトラカトゥラオリ(Tlacatlaolli)、
はい、
今日の #ポソレ の原型ですね。
よくネットの情報や雑誌などに、
「ポソレに人肉」という表現が出ている場合がありますが、
その経緯はこれ👆なんです。
ここまで聞くと、
ギョッとされたかもしれませんが、(苦笑)
それが「アステカ」で知られるメシカ族の宗教観であり、
「2月」にあたるトラカシペウァリストゥリ月であり、
「春」であり、
彼らの現実であり、
「生」であり、
人生だったんです。
そんなことを想像しながら、
「ポソレ」を食べたり?(苦笑)
人類学博物館の「太陽の石」をじっと見つめたり、
テノチティトランを実際に歴史をなぞりながら数々の「現場」を訪れたり、
遺跡をみたりするとですね、
いろんな点が繋がってくると思います。
氷山の水中部分、そこにもメキシコの魅力がたくさんです。
こんな風に、
といっても、
たぶん頭の中が洗濯機状態の人も多いと思いますが、(苦笑)
「 #アステカ 」と一言で言っても、
すっごく奥が深いんです。
たまたま当時(1519年)、
メソアメリカで中心的な勢力として存在していた「メシカ帝国」、
そこを文字による記録を行うスペイン人が入り、
👆このような当時の現実の一部が現代に明るみに出ています。
メキシコには知られているだけでも124の言語が存在していました。
それだけの文化があったということです。
でもその多くはメシカほど記されることはありませんでした。
言語の違いという部分も多いでしょう。
今日、
こうして僕が書いているメキシコのことなんてほん~の一部分にすぎず、
「人気観光地」のように明るみにでない「文化」が、
氷山の水中部分のように、
どっさりと埋もれているんです。
たとえ部分的にではあっても、
実際に現地に行くとですね、
特にガイドブックに出ていない場所では、
その一端を見たり聞いたり味わったり触れたり匂ったりすることができるところに、
僕がおススメしている「メキシコの素顔」を行くメキシコ旅行の魅力があるんです。
はい、
そんなわけで、
トラテロルコからの続きで、
「アステカ」で知られるメシカの「2月」について、
ちょっと書いてみました~
メキシコ発【キオテ通信】バックナンバーはこちら!
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