オルメカ文化の偉業(2/3)

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  メキシコ旅行やメキシコ生活、海外旅行について、 ほぼ毎日行き当たりばったりに、 現地在住の視点で書きながらも、 ゆるすぎるメキシコブログ【キオテ通信】です。   成田から直行便でたったの12時間、 アメリカ・カナダの各都市から5時間以内、 春休み旅行、ゴールデンウィーク、夏休み、そして年末年始、 2023年の海外旅行は「未知の国メキシコ」への旅行はいかがでしょう。  

メキシコ在住17年目のメキシコガイド兼ドライバーが、

複雑で広大なメキシコを、 【お得】で【楽】で【濃厚】完全プライベート日本語ツアーで、 数々の遺跡からグルメ、各地の見所、そして雄大なメキシコの山まで、 尽きる事のないメキシコの魅力をご案内しております。   育児期間中につき、 投稿が断続的になっております~。 落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。  

人類学博物館観光は遺跡観光とセットで

👆ラ・ヴェンタ遺跡の巨大人頭像

都市の形成のはじまり

前回👇の続きです~ https://mexicoct.com/blog/olmeca-1/   前回は、 僕がオルメカに「感動」しているのワケが、 「メソアメリカ文明最初の大文化だから」 てことを書きました。   「メソアメリカ文明」という名称も、 たしか1960年代だかに定義されたもので、 オルメカの当時にはそんな名称など存在していませんでした。   その定義によると、 メソアメリカ文明というのは紀元前3000年ぐらいから、 アステカで知られるメシカ帝国の終わりまで、 つまり1521年までの約4500年間を指します。   紀元前3000年ぐらいには何があったのかというと、 小さな集落ベースで、 人間の定住が一般化するようになっていました。 農耕生活の確立ですね。 農業が出来れば、 獲物を探し回らなくてもいいわけです。   定住が確立すると、 今度は政治や信仰が始まります。 だって、 食料が安定すれば人口が増えます。 でも農業は天候次第。 自分の力じゃどうしようもないものは、 「あっちの世界に頼みましょう」 となります。 信仰であり宗教ですね。   これ👆が一般化したのが紀元前3000以降と考えられています。   注: 紀元前3000年にみんな一斉に狩猟採集民から、 農耕生活に移行したわけじゃないです。 メソアメリカにおける農業というのは、 早い段階で紀元前7000年ぐらいから行われていたと考えられています。 それが少しずつ一般化していったわけですね。 4000年以上の歳月をかけて。(苦笑)  

巨大文化になれなかった各地の人の集団

「定住生活」が無いことには、 でっかい「ピラミッド」しかり、 ヘビの彫刻しかり、 群衆を動かす政治しかり、 何の意味も成しません。   オルメカの繁栄前にも当然、 小規模の人間の集団というのは各地にありました。 ただそれらが、 オルメカのような周辺に影響を及ぼすレベルには至らなかった、 というわけです。   人間の生活の痕跡だけなら、 古いものだと、 例えばバハカリフォルニア半島のサンフランシスコの洞窟などがあります。 オアハカやテワカンの洞窟だって、 オルメカよりも数千年も前の時代のものです。 だから「世界遺産」になっているわけですが、 繰り返しますが、 それらはオルメカのような「文化」になりきれませんでした。  

オルメカの特徴「人頭像」

と言うわけでして、 この今日メキシコがある地域に初めて現れた大都市であり、 大文化オルメカ。   オルメカと一目で認知できる要素として、 巨大な人頭像が挙げられます。   他にもいろんな要素はあるんですが、 まずはでっかい頭です。(笑)   👇これですね。   これは発掘されているだけで計17体👇もあります。 なんでオルメカの特徴と言えるのかと言うと、 他の地域からは見つかっていないから。 (出典:Arqueologia Mexicana)   いえ、 見つかっていないことはないですが、 それらは模造品。 オルメカ文化の支配が及んだわけではないですが、 オルメカの影響が伝わった場所に、 イミテーションがあります。 例えば👇これ。   これはオルメカ圏から直線距離で460キロ以上も離れたテオパンテクアニトゥラン(Teopantecuanitlán)という遺跡にあります。  

支配せずに影響を残したオルメカ

余談ですが、 でっかい頭ではありませんが、 オルメカの特徴を有するレリーフがモレロス州のチャルカツィンゴ👇にあります。 [su_gmap address="Chalcatzingo"]   同じように、 オルメカ人が住んでいたわけではありませんが、 その時代にオルメカ文化の影響を受けていたことがわかります。 同じく460キロも離れた場所にも関わらず。   メシカのように暴力的に他の地域を支配することなく、 その影響だけを伝えた偉大な文化オルメカ。  

全ての人頭像は博物館に

その「巨大な頭」に話を戻すと、 全17の内10が、 オルメカ最初の都市サン・ロレンソから見つかっています。 でその内7体がですね、 ベラクルスのハラパ(Xalapa)という町の人類学博物館に、 2体がメキシコシティの国立人類学博物館に貯蔵されています。 一体だけ、 サン・ロレンソ遺跡の麓の町の博物館👇にあります。 このうち7番目の「頭」が、最も古い年代のものです。 推定紀元前1400~1200年の間に造られたもの。   で、 先日フェイスブックとインスタグラムに写真をアップしたもの(冒頭の写真)、 あれはオルメカの2番目の都市ラ・ヴェンタ(La Venta)という遺跡。 [su_gmap address="La Venta"] ラ・ヴェンタからは計4体の巨大人頭像が見つかっていて、 今日遺跡で見られるいずれのものもレプリカです。   メキシコの課題でもあるんですが、 1960年代にラ・ヴェンタを真っ二つに切り裂くように、 滑走路の建設が持ち上がりました。 50年代末ぐらいまで今のレプリカがある場所にあったようですが、 石油関連事業の拡大により、 貴重な考古学資料に被害が出ることを心配し、 全てをタバスコ州の州都ヴィジャエルモサ市に移送しました。   国立人類学博物館やその他の博物館に展示される利点は「保全」なんですが、 その代わりそれらの展示品の歴史的文脈がブツブツと切れちゃうんですよね。   たぶん、 サン・ロレンソやラ・ヴェンタの「巨大人頭像」だけを、 博物館で見ても何も感じられないと思います。   「デカい頭だね~」 で終わりなんですよね。   でもそれらが現地にあると、 その設置や向いている方角、 他の建造物や石像との位置関係、 周囲の地形から「どうやってココに持って来た?」、 というのが感じられるわけです。   だから原則考古学資料のオリジナル(原物)は、 その発見場所に留まるべき、 というのが僕の意見なんですが、 まあ、 イロイロありますからね・・・ 遠くていけない観光客のために一ヵ所にまとめるとか、 保全とかですね。 仕方ない面もあります。   でもそこだけは皆さんには分かってほしいこと。 博物館は現地とセットで行かれることを声を大にしておススメします。(笑)   続きは最終回👇で~   [su_button url="https://mexicoct.com/category/blog/" style="flat" background="#ce608d" size="5" radius="round" icon="icon: chevron-right" text_shadow="0px 0px 0px #000000" desc="バックナンバーはこちら!"]メキシコ発【キオテ通信】[/su_button] 一番下に関連記事が表示されるようになりました~ 画面を一番下👇👇👇までスクロール~ 【お一人のお客様同士のライドシェア】 [su_button url="https://mexicoct.com/rideshare/" style="flat" background="#ce608d" size="5" radius="round" icon="icon: chevron-right" text_shadow="0px 0px 0px #000000" desc=""]お得なキオテのライドシェア詳細はこちら[/su_button]

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